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09月11日-05号

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  1. 岡山市議会 2015-09-11
    09月11日-05号


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    平成27年 9月定例会    平成27年9月定例岡山市議会    議 事 日 程  第5号       9月11日(金)午前10時開議第1 個人質問 甲第165号議案~甲第201号議案      …………………………………〇会議に付した事件 日程第1 個人質問      甲第165号議案~甲第201号議案      ──────〇──────〇出席議員(46人)            1番  東     毅            2番  田 中 のぞみ            3番  林   敏 宏            4番  福 吉 智 徳            5番  柳 井   弘            6番  岡 崎   隆            7番  松 田 隆 之            8番  山 田 正 幸            9番  林     潤            10番  河 田 正 一            11番  竹之内 則 夫            12番  熊 代 昭 彦            13番  太 田 栄 司            14番  柳 迫 和 夫            15番  難 波 満津留            16番  千 間 勝 己            17番  川 本 浩一郎            18番  二 嶋 宣 人            19番  赤 木 一 雄            20番  藤 原 哲 之            21番  竹 永 光 恵            22番  中 原 淑 子            23番  松 田 安 義            24番  鬼 木 のぞみ            25番  高 橋 雄 大            26番  森 山 幸 治            27番  吉 本 賢 二            28番  森 田 卓 司            29番  東 原   透            30番  小 川 信 幸            31番  成 本 俊 一            32番  松 島 重 綱            33番  則 武 宣 弘            34番  田 尻 祐 二            35番  磯 野 昌 郎            36番  羽 場 頼三郎            37番  下 市 このみ            38番  楠 木 忠 司            39番  小 林 寿 雄            40番  和 氣   健            41番  三 木 亮 治            42番  鷹 取 清 彦            43番  礒 谷 和 行            44番  田 口 裕 士            45番  浦 上 雅 彦            46番  宮 武   博      ─────────────〇説明のため出席した者       市     長  大 森 雅 夫       副  市  長  横 山 忠 弘       副  市  長  繁 定 昭 男       理     事  片 山 伸 二       市 長 公 室 長  谷 利 雅 喜       政 策 局 長  田 中 利 直       総 務 局 長  岸   堅 士       財 政 局 長  佐々木 正士郎       市 民 生活局長  河 野 広 幸       市 民 協働局長  奥 野 淳 子       保 健 福祉局長  那 須 正 己       岡山っ子育成局長 田 中 克 彦       環 境 局 長  甲 斐   充       経 済 局 長  山 本 修 司       都 市 整備局長  山 崎 康 司       下水道河川局長  大 杉   誠       水道事業管理者  今 川   眞       市場事業管理者  田 淵   薫       消 防 局 長  石 田 和 清      選挙管理委員会       委     員  中 原 聡 子       事 務 局 長  三 宅 理 之      監 査 委 員       委     員  白 神 利 行      人 事 委 員 会       委  員  長  中 野   惇       委     員  守 屋 勝 利      農 業 委 員 会       第一農業委員会会長黒 田 栄三郎      教 育 委 員 会       委  員  長  東 條 光 彦       委     員  奥 津   晋       教  育  長  山 脇   健      ─────────────〇出席した議会事務局職員       局     長  中 田 幸 成       統 括 審 議 監  中 村   稔       総 務 課 長  矢 木 広 幸       議 事 課 長  池 田 経 二       調 査 課 長  吉 川   乃      午前10時0分開議 ○宮武博議長  皆さんおはようございます。 これより9月定例市議会第5日目の本会議を開きます。 ただいまの御出席は41名であります。      ───────────── ○宮武博議長  会議録署名議員に高橋議員,吉本議員のお二人を指名いたします。      ───────────── ○宮武博議長  本日の議事日程は,個人質問並びに甲第165号議案から甲第201号議案までの37件の議案についてであります。      ──────〇────── △日程第1  個人質問 甲第165号議案~甲第201号議案      ───────────── ○宮武博議長  日程に入ります。 日程第1は,個人質問並びに甲第165号議案平成27年度岡山市一般会計補正予算(第2号)について以下37件の議案についてであります。 これらを一括上程し,個人質問を行います。 それでは,順序に従いまして磯野議員。     〔35番磯野昌郎議員登壇,拍手〕 ◆35番(磯野昌郎議員)  皆様おはようございます。 本日は9月11日ということで,思い出すのはアメリカでテロのあった日ということでございまして,当時は私の長男が高校3年生で,受験生で,お父さんちょっと見てごらんて,見たら非常に大変な惨事になっていたというのをまた思い起こした次第でございます。国内におきましても,昨日の栃木,茨城の大雨特別警報に続きまして,本日は宮城県でも大雨特別警報ということで,本当に悲惨なニュースが流れておりました。該当する地域の皆様には謹んでお見舞いを申し上げたいと思います。 さて,この秋には,今までにない後楽園,そして烏城公園等の観光へのいろんな施策がもうめじろ押しであるということで,非常に喜んでおるところでございます。 私が議員になりましたのは21年前でございますけれども,平成8年に岡山城は築城400年を迎えるということで,平成7年に議員になりました私にとっては,当時のこの本会議場では,もう築城400年に向けてということで非常に,その予算等の審議が本当にるる続いたことを覚えております。ちょうどその岡山城でございますけれども,私岡山市丸の内,旧内山下というところで生まれたんですけれども,中学校の2年のときでしたか,昭和41年に岡山城が再建されました。それから,本当にるる続いてまいりましての岡山城,現在に至っておるわけでおりますけれども,ちょうどその築城400年,もう大々的にお祭りが行われ,またそのときに例のあの金の,メッキではございますが,しゃちほこができたというようなことも覚えてございます。 それから,さらに20年たって,本年は,来年のJRのデスティネーションキャンペーンを迎える前年ということもあって,池田家,また宇喜多家,そういったさまざまなところに光が当たって,この岡山城,また後楽園というふうになっておることは非常に喜ばしいことであると思っております。 また……。そうですよね,市長と目が合ってしまいました。そういった中で,夏非常に好評でした烏城灯源郷,また後楽園も11月にもまたされると伺っておりまして,本当に期待しておるところでございます。 それでは,通告に従いまして質問に入ってまいりたいと思います。 まず,ふるさと納税についてでございます。 今,地方創生が叫ばれております。地方が元気になるよう国と地方が一丸となって,まち,人,仕事づくりに取り組んでいかなければなりません。そのために,国がしっかりと地方を応援するとともに,市町村もそれをうまく生かしていく必要があります。ふるさと納税についても,国が地方を応援し元気になってもらう手段として,今年度から市町村や県へのふるさと納税は,税金から控除される限度額を昨年度までの2倍にする制度改正が行われました。 私も,この夏に北海道で開催されましたふるさと納税北海道サミットin札幌に参加する機会がありました。主催者や市町村の職員の方から話を聞いて帰ることができました。主催したのは上士幌町という,御存じの方もいらっしゃるとは思いますが,昨年度だけで約10億円のふるさと納税を集めた町が主催されたものでございます。特産品のカタログやPRなど,寄附したくなるような魅力あふれるものをつくっておられました。また,協力として島根県浜田市と北海道商工会連合会が名前を挙げておられます。講演では,この上士幌町の竹中町長は,ふるさと納税地方創生と題して,さきに述べた内容を熱く語り,島根県浜田市の財務部長からは,自主財源確保ふるさと納税の特徴と題して,寄附金と控除額の比較に加え,返礼品の経費なども含めたコスト分析を熱心に説明されておられました。 岡山市でも,昨年の12月から特産品の送付を始めるに当たり,市へ入ってくる寄附金と市の税収から控除される額との開き,収支差に気づいたのがきっかけになったと聞いております。岡山市では,特産品の送付を始めて以降,ふるさと納税が大きくふえ,昨年度は1,441件,3,524万5,000円の寄附があったと聞いております。 そこで,まずお伺いいたします。 1,寄附金と控除額の件数,金額については,どういった状況になっていますでしょうか。 2,今や多くの市町村が少しでも多くの寄附金を集めようと特産品に工夫を凝らしている中で,岡山市は今年度から特産品の数をふやして40種類にされましたが,来年度はどのような品を考えていかれますか。 次に,このふるさと納税制度は,自分の故郷や応援したい自治体に寄附という形でエールを送るものですが,納税ですので申告をすれば,一定の計算式で所得税と住民税が安くなる仕組みとなっています。これは岡山市民が岡山市へ寄附した場合も同じですので,例えば1万円を岡山市へ寄附し,約4,000円が市民税から控除されて税収が減っても,差し引きでは約6,000円分だけ市の収入がふえるということになります。逆に,岡山市民が他県にふるさと納税しますと,控除される税額はマイナスになってしまうわけであります。仮に,1億円あると,1万円寄付の方が1万人いますと1億円になってしまうんですが,おおむね4,000万円の減収となります。 そこで,3番目の質問ですが,岡山市では市民の方にも特産品のお礼をしているということですので,市民の方にももっと応援していただいたらと考えますが,いかがでしょうか。 さらに,このふるさと納税制度をまちづくりに生かす方法として,今年度から応援したい分野を,都市・交通,教育,文化・スポーツなどの10項目から選んでもらうことを始めておられますが,少し抽象的でわかりにくい感じがします。そのため御提案申し上げますが,これからのふるさと納税を考えると,単に岡山市の特産品を知ってもらうだけでなく,何を応援するのかをイメージしやすい具体的なもの,例えば植樹や保存事業など,岡山市にしかないものに充てるために寄附できる方法も取り入れられれば応援しやすいと思いますが,いかがでしょうか。御意見をお伺いいたします。 次に,空き家対策についてでございます。 この空き家対策につきましては,他の議員も,またうちの会派の議員からも質問が出ておりまして,けさの山陽新聞にもその報告が載っておったところでございますが,それ以外のところで若干進めてまいりたいと考えております。 本年5月26日に,空家等対策の推進に関する特別措置法が全面施行となりました。近年,人口減少や少子・高齢化に伴い,全国で空き家が増加しており,総務省が実施した平成25年の住宅・土地統計調査によると,全国平均の空き家率は13.5%と伺っております。 一方,岡山市においては,住宅総数が約35万2,000戸に対し空き家が約5万5,000戸で,空き家率は15.7%と,全国平均より高くなっている状況であり,私も市民の方から空き家について多くの相談を受けております。市内には,そのまま放置すれば倒壊等著しく危険となるおそれのある空き家,いわゆる特定空家等と見受けられるような空き家も多くあり,これまで手が出せなかった多くのことがこの特別措置法に基づいてできるようになるのではと期待しておるところでございます。 特別措置法が全面施行されて3カ月余りが経過しようとしておりますが,本市においてはこの特別措置法を受けて条例を制定するとのことでございまして,先日条例案の骨子が示されました。本市の空き家対策をしっかり行っていただき,市民の皆様が安全で安心して暮らせるまちづくりにつなげていただきたいと思っております。 そこで,数点質問いたします。 1,特別措置法が整備された中で,条例を制定されるその意義についてお示しください。 2,条例案は11月定例市議会へ提出と伺っておりますが,それまではどういった対応をされるのでしょうか。条例が施行されるまでの対応についてお伺いいたします。 3,空き家対策はスピーディーに行うことが重要と考えます。対策を実施する上で,空き家対策に関して全庁的に取り組む庁内体制が必要ではないでしょうか。お考えをお聞かせください。 最後に,路面電車の駅乗り入れについて。 この問題も非常に御関心がおありのようで,今議会におきましても数名の議員から質問が出ておるところでございました。私からも一言申し上げたいと思っております。 岡山駅交通結節点改善事業において,岡山駅は1日約12万人が利用する中四国地方有数の拠点駅であり,東西軸のみならず,山陰,四国方面へ連絡する南北軸の結節点でもあります。 岡山市では,岡山駅周辺を広域交通結節点としての利便性と優位性を生かし,広域交流ゾーンに位置づけており,ゾーン内の東西軸の連携強化や岡山駅西口地区での拠点開発等に向けた取り組みを行ってまいりました。本市では,これまでに岡山駅の東西地域を跨線橋で連絡する都市計画道路下石井・岩井線や駅元町地区第二種市街地再開発事業としてフォーラムシティビルやリットシティビルを整備するとともに,岡山駅の交通結節点機能の向上を図るため,岡山駅交通結節点改善事業を推進してきたところですとあるわけですね。これはホームページにも載っておるところです。 東西地域の連携強化として,駅東西を結ぶ歩行者動線の確保と鉄道による分断の解消を目的とした岡山駅東西連絡通路整備事業並びに東口広場との機能分担を目的とした西口広場の大幅な機能強化を目的とした岡山駅西口交通広場整備事業に取り組んできたところですと。平成18年10月には,東西連絡通路及び西口交通広場部分供用開始となり,同時に西日本旅客鉄道株式会社により施工された岡山駅橋上駅舎が開業いたしました。また,平成19年8月には,東西連絡通路の階段が全面供用開始になり,駅東西を結ぶ新たな歩行者動線が生まれましたとあります。 また,別の観点からは,市民の合意形成と協調,協働として,21世紀の岡山を支える交通体系や,これを支える各施策の実現のためには,利用者としての市民,交通施設等の地元住民としての市民など,幅広い市民層との合意形成が不可欠である。また,できるだけ環境に優しい公共交通の利用を促進するなど,市民との協調,協働により施策を実効あるものにしていく必要があると。 そして,関係者,関係分野間の合意形成と推進体制の確立という項目では,施策の実現に当たっては,国,県,近隣市町を含めた行政の各分野はもちろん,交通事業者を初めとする民間等,交通施設整備,交通運用の関係者が一致協力する必要がある。このため,関係者,関係分野間で21世紀の岡山を支える交通のあり方や,そのための各施策について十分な合意形成を図り,実現へ向けての推進体制を確立する必要があると定義づけておられます。 もう私も全くこのとおりであると同調しておるところなんですけれども,現在も検討中ということでございます。断定的な言葉は避けるべきと考え,地元市民の立場,そして県外からの観光客の立場において数点質問させていただきたいと思います。 1,まず,私たち地元市民から見ますと,長きにわたり現在の岡山駅停留所を利用してきましたので,今のままでも違和感はありません。その理由は,子どものころから親しんできた路面電車だからでございます。また,十数年前にも,この本会議の場所で駅直結のいわゆるモーダルコネクションについて質問し,議論したこともありますが,なかなか条件が整わなかったと記憶しております。そして,かつてはJR線に乗り入れて四国の高松まで,そういう発想もあったりしましたが,現在では別の形で,吉備線のLRT化ということで実現に向け,市長を中心に鋭意進行しておられます。 このような変遷の中で,市当局は今回の乗り入れ案に対して市民の声をどのように受けとめていますでしょうか,お伺いいたします。 2,次に,観光客から見てみますと,路面電車の乗り場がわかりにくいことは周知の事実であります。まずは,観光客に対しての路面電車の乗り場案内をはっきりとしていただきたいと考えますが,いかがでしょうか。 3,また,4点の御提案の中で,今ではデッキで現在の停留所までつなぐ案がありますが,画期的な案だと思っております。ただ,駅と反対側には,駅の対面ですね,そこには必ずエレベーター設置が必要と思います。単に,横断陸橋というのはしてほしくないと思っております。 このように考えますと,それぞれ一長一短が見えてまいります。この3月24日に行われた第3回路面電車岡山駅前広場乗り入れ計画案調査検討会,ここでは景観の指標が大事である,今のパースからはインパクトが感じられない,また岡山の玄関口としての将来構想を先に示したほうがよいという意見もありました。これはインターネットで見れるわけなんですけれども,これはけだし名言だなと思います。 そこで,まとめになりますが,いずれの方法をとるにしても,雨対策,風対策ができる動線であること,そして10年後の岡山市の玄関にふさわしいレイアウトを創作していただきたいと考えております。秋の決定を想定しても,来年のデスティネーションキャンペーンには間に合いませんけれども,岡山らしい岡山駅前広場と路面電車の共存を願うものでございます。当局の御所見をお伺いいたします。 以上でございます。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  皆さんおはようございます。 私からも台風18号で被災された皆様方に対して心からお見舞いを申し上げるとともに,岡山市としても今後防災対策に意を払っていかなきゃならないということをさらに痛感しているところでございます。 それでは,磯野議員の御質問にお答えします。 私は,路面電車の駅乗り入れについて順次お答えしたいと思います。 まず,市民の方からの声でありますが,調査検討会に市民の方も入っていただいておりますけれども,それ以外にも本当に多くの方から,この路面電車に関しての意見をお伺いいたします。そういう面では,皆さん本当に関心を持っていただいているという認識を持っております。意見の中にはもうさまざまなものがございます。 まず,そもそも必要ないんではないかというようなことをおっしゃる方もおられます。また,必要だとおっしゃる方の中にも,ずっと路面電車の延伸がなされていない,長い間,一センチも動いてないと,きちっと平面乗り入れをすべきだという方も多くいらっしゃいます。ただ,岡山駅全体を考えたときは,デッキのほうがいいんではないかというようなことをおっしゃる方もおられます。特に,交通問題など考えたとき,全体としてはデッキのほうがいいんじゃないかというようなことをおっしゃる方もおられます。 磯野議員もおっしゃられたように,この9月議会でも大勢の議員の皆さん方から御指摘をいただきましたし,以前からも多くの議員の御指摘もいただいているところであります。それらの意見を踏まえて,11月に結論の案を出させていただきたいと思います。 次に,観光客に対しての乗り場案内ですが,実は私が市長になる前後から,いろいろと観光に携わっている方からもお話を聞きました。これは案外,市民の方はおっしゃらない。当たり前なんです。例えば,駅におりて,自分はどこに行けばいいかがわかるわけでして,直接そういう声を耳にすることは多くはないんですが,ただやっぱり観光に携わっている方から見ると,駅におりて,後楽園,岡山城,どっちへ行けば行けるのかというのが何の標示もなかった。随分声がございました。そういうことを踏まえて,昨年の9月に岡山城,後楽園への方向,そして路面電車,バスを利用して訪れる方のために,それぞれの乗り場の方向を表記した写真入りの案内板を新たに東西連絡通路に設置しているところであります。 これから最終案をお示しして,議会でも御承認いただいて実現の運びとなれば,また岡山駅の様相が変わってくるわけであります。そういう段階になったときに,一体どういう乗り場の案内が必要かというのは私も非常に重要なことだろうと思っております。そういうことを踏まえながら,案内情報の充実に取り組んでいきたいと思います。 それから,岡山市らしい駅前広場と路面電車の共存についてでございますが,路面電車のわかりやすさと利用しやすさに加えて,岡山の玄関口としてふさわしい景観形成やにぎわい創出,回遊の起点としての機能も重要となってまいります。これから岡山駅の東口が変わるとすれば,やはり政令指定都市にふさわしい景観というのも一つの要素に入れていかなければならないと思います。11月の案の段階では,そこまでの整理はきちっとした形ではできないとは思うんですけれども,どういう景観が望ましいのか,それらについては真剣に考えていかなければならない問題だと思っております。 私からは以上でございます。 ◎佐々木正士郎財政局長  ふるさと納税の御質問につきまして順次お答えさせていただきます。 まず,寄附金と控除額の件でございます。 ふるさと納税制度が始まりました平成20年度から平成25年度までに139件,1,881万円余の寄附をいただいており,一方で平成21年度から平成25年度までの個人市民税から税額控除された合計は4,522件,5,647万円余となっております。ただ,平成26年度からお礼の品の送付を始めたところ,1,441件,3,524万円余の寄附をいただいており,一方税額控除は744件,1,257万円余となっておりますので,単年度では差し引き収支はプラスとなっているところでございます。 なお,今年度の寄附金の状況でございますが,8月末現在では6,682件,9,920万円余で,昨年度と比べ,件数は4.6倍,寄附金額は2.8倍となっているところでございます。 続きまして,返礼品でございます。 昨年度は30品目で特産品の送付を始めましたが,今年度はアンケートも参考にしながら,夏から秋が旬の果物など10品目を加え,40品目に充実したところでございます。来年度につきましても,今年度と同様にアンケートを実施し,品目選定に当たっての参考にしながら,市の特産品等のすばらしさをさらにお伝えできるようなお礼の品を充実してまいりたいと考えております。 それから,これからの対応についてでございます。 まず,市民の方からの応援につきましては,本市のふるさと納税制度を市民の方に知っていただき,活用していただければ,市の魅力を再発見いただく機会にもなることから,さらに応援いただけるよう努めてまいりたいと考えております。 また,寄附の方法につきましては,ふるさと納税制度ができたのを受けまして,まちづくり人づくり応援寄附金の形で寄附を受け付けておりますが,この納税の全額を1つの基金に積み立てる場合は使途が限定され,必ずしも寄附を希望される方の意向に合致しないことも考えられることから,今年度より応援したい分野を大きなくくりに区分して,選択していただけるように工夫したところでございます。 一方,この応援寄附金以外にも既存の基金でございますとか個別事業への寄附を希望される場合には,これまでも担当部局で受け付けておりますが,これらの寄附のうち個人からのものは税の制度上はふるさと納税の扱いとなります。こうしたことから,各担当部局で寄附を受け付けている基金や事業についても,まちづくり人づくり応援寄附金の申し込み時にあわせて御案内できるよう,関係部局とも連携をとりながら,寄附しやすい環境づくり取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  2番目の空き家対策について順次お答えいたします。 岡山市空家等の適正管理の促進に関する条例を制定する意義は,社会問題化している空き家対策について岡山市の取り組む姿勢,方向性を明確に示すとともに,法を円滑かつ公平に運用し効果的な空き家対策を推進することと考えております。 条例施行までの対応については,従来から行っているとおり,通報を受けた老朽危険空き家の状況確認と所有者情報等を調査し,適切な維持管理,安全対策等を実施するよう,関係部局と連携しながら行政指導を行ってまいります。 庁内体制については,公明党の則武議員にお答えしたとおりですが,具体的には都市整備局を初めとし,関係各局による,仮称ではございますが,空き家等対策推進会議を立ち上げ,特定空家等の認定などの実務を行うこととしており,空き家対策を迅速かつ適切に推進したいと考えております。 以上でございます。     〔35番磯野昌郎議員登壇〕 ◆35番(磯野昌郎議員)  種々御答弁をいただきました。 本当に,先ほどちょっと前説でも申しかけたところなんですけども,議員生活も20年を超えまして,もう60歳を超えてまいりますと,答弁をいただく局長さんのほうが年下になるというようなこともありまして,今まで40歳代のころというのは,当局が言ったら,何を,そんならもっととか,そういう突っ張っていた気持ちも強うございましたけれども,だけども60歳を超えると,やはりだんだん人生落ちついてまいりまして,あっこの局長にはこういういいところがあると,そこは応援したいなと,そういう見方に変わってくるわけでございますよね。そういった中で,最終的に決まったことには,やはり私たちも背中を押す立場になるべきであろうと。そのかわり,それまではきちっと議論するべきことは議論して,それでやっていきたいとも考えてございます。 本当に,おかやまマラソンもぜひ走りたいと思ったんですが,やっぱりもうそんなことをすると世間に迷惑かけるんで,もうしっかりと辞退したところでございますが。 本文に入りたいと思いますが,まずふるさと納税ありがとうございました。 所得税での結果というのは差し引きとんとんかなと考えてございます。ただ,平成27年は違ってくるだろうなと思うんです。 浜田市を見ますと,年代ごとに講演されておりましたが,1億円突破が平成25年度は316日かかったと。平成26年度には148日かかったと。そして,ことしは,なんと4月1日から15日で1億円を突破したと,こんな速度なんですね。昨年度は,平成26年度ですけれども,関東が一番多くて2万2,251件,49%。我々の中国地方というのは2,681件で6%だったと。品目も140品目あるんですよ。一番有名なのは,やっぱり嗜好品でもありますノドグロ。これが浜田市でたくさんとれて,それを出したと,非常にインパクトが強かったと思います。 主催された上士幌町,大体この上士幌町がどこにあるかも知らなかったんですけれども,また我々市議会,政令市の議員が視察に行くところには,町とか村とかというところは職員も少ないということで,やっぱり避けるんです。このたび上士幌町の町長ともゆっくりお話しすることもできましたが,その町長いわく,中華人民共和国や韓国からも取材に来られたんだと。その彼らが言っているのは,都会で働いた財産を地方へ生かしたいと,こう言っていたというんです。当市でもプレミアム付き商品券,これを38億円販売して,1回目の応募で97%が販売を終えたと。それぐらいやっぱり民意が強いところではないかと理解するわけでございます。このときのサミットでのバックにも書いてあったんですけど,お金には意思があると。見事なことを言われるなあと思った次第でございます。 ですから,今まで私がるる述べてきたことは全てつながるわけなんですけれども,議論して決まったことは背中を押す。しかし,そういうお金には意思があるんだよということから,だんだんと,もうほったらかしというんじゃなくて,かかわって,なおかつ了解,また納得したところにはしっかりと応援していくと。そういうふうな時代になってきているのかな,いいことだなとも考えるわけです。優秀な佐々木局長以下,スタッフもそろっているんで,市長が築かれて,もう皆さん動き出したわけですから,ここは,浜田市の140品目とは言いませんが,見直しをやっぱり早急に,早目にやっていただけたらと思います。 それで,インターネットでは見ることができるんですが,岡山市はこういう形で出されております。このとおりにインターネットにも出ております。ところが,今回上士幌町ふるさと納税のをいただいてきました。こんなんなんです。もうデパートのお中元,お歳暮みたいな,本当においしそうな。まあ,これはしょうがないですね。プロがやっているんでしょう。ここまでとは言いませんが,やはりその言葉の奥に,どうぞこんなにおいしいもんなんで食べてくださいという心意気が感じられる。下手にすると,そうじゃないと思いますが,これは失礼になってはいけないんですけれども,こういうのをやるから申し込めみたいにしたんじゃ……。これも非常にきれいなんですよ。すばらしいし,一定額の申し込みも大勢いただいております。 また,岡山ではやっぱりお酒が多いようで,これはいいことだなと思いますが,季節の桃とかブドウ,これはもう本当に嗜好品であり,また進めていきたい部分ではあるんですが,期間がどうしても決められてしまうということもありまして,余分にちょっと申し上げれば,ピオーネの木,その一本を例えば佐々木局長の木であると,ことし一年はと。その木になったピオーネ,これが届きます。これはパクりでございまして,県北のほうの市がやっておったことでございます。そういった皆様方の優秀な知恵に期待して,今後見守ってまいりたいと思っております。所見がございましたらお願いいたします。 空き家対策,これはまた意義をしっかりと述べていただきました。ありがとうございました。 これはもうこのとおりでございまして,あえて言えば,空き家の持ち主に対して管理委託させるような方法も考えたらどうかなあとは思うんです。というのが,数年前に大きな市民相談があって,住宅地,大きな団地なんですが,角地が空き家になっていたと。市当局がいろいろ持ち主に当たってくださって,いろいろ頑張ってくれたんだけれども,いや予算もないし,もうええと。県外の方なんですね。それもかなり離れていたということもあって,ほったらかしになっている。草刈りも町内会が1回はしても,年に3回ぐらいは必要になる。もう今はジャングルみたいになっていると。そういうときに,決めても,もう何年かは行かなきゃいけないというのか,できたら何万円かはかかるけれども,管理委託されたらどうですかというのもひとつ検討課題に含めていただければなと思います。これは特に答弁は結構ですので,生かしていただければと思っております。 3つ目の路面電車でございます。 これは本当に御苦労のほど,しっかりと私たちも理解しておるところでございまして,先日の三木議員への答弁もありましたので,この22本というのを,本当にそうなのかなと思って,もう早速,電車の時刻表を確認しました。確かに,平日の朝,3分から6分間隔で駅を出ていると,それも東山行き。それに清輝橋行きが加わると,こりゃ大変だなと。行き先で時刻表が違っていましたので,余り詳細には見ておりませんけれども,そういうことで大変だなとは感じました。もうこれは11月の決定を見守っていくしかないのかなあとも感じておるところでございます。 ただ,最後に申し上げたいのは,全国で見ますと,新幹線と連結する都市,富山市,それからまた高岡市。高岡なんかは何か駅舎内に入っていると。まだ見てはおりませんが,そういう情報も入っております。そういう箇所が目につきますので,私たち市議団が目指す岡山市民未来創生プランの前進という観点からも,また大森市長が今采配を振るわれているときしか,もう無理じゃないかなとも思います。私も申したとおり,過去にも何度か質問もしたことがあったんですが,見解の相違が多くて,とてもじゃないけれども,なかなかまとまらない。それが今ここまで歩み寄っているんで,本当にもう最後のこの1カ月半,大森市長に期待するとともに,またしっかりとその決定には背中を押してまいりたいと考えておりますので,この辺で,最後もう一度御所見をいただければと思っておりますが,いかがでしょうか。 以上でございます。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  磯野議員の質問にお答えしたいと思いますが,その前に。私も60歳超えていますが,ファンランは走らせていただきますんで,ぜひ。ことしは枠がないと思いますけれども,来年からまたよろしくお願いいたします。 路面電車についての決意というか所見というお話でございました。本当に,市民の方からさまざまな意見をいただきました。ことしになって,特に新しい市民会館の問題とこの路面電車の問題,さまざまな意見をいただき,必ずしも一致した意見じゃないというのは先ほど申し上げたとおりではありますが,ただ非常に関心が高い案件であるということはよくわかったところでございます。そういう面で,将来の岡山にとって何が一番望ましいのか,そういうことを考えながら,市民の皆さん方の意見を本当に頭の中に入れて,最終的な判断をさせていただきたいと思います。 よろしくお願い申し上げたいと思います。 ◎佐々木正士郎財政局長  ふるさと納税のお礼の品やそのカタログの件でございますが,今回,先ほども答弁いたしましたけど,見直しの際には,実は広くホームページ等を使ってアンケートをさせていただいて,そのときにも,例えば寄附された方へのお礼の気持ちですとか,あるいは岡山市の魅力や特産品のすばらしさをPRすると,そういった観点からどんなものがあるのかというのをアンケート調査させていただいて,今回それを参考に品目を選んだという経過もございます。このようにふるさと納税がいろいろ広まってくると,またアンケートでもいろんな観点で,いろんな御意見が多分出てくると思いますので,そういったこと参考にしながら,また他市の状況も参考にしながら,本当に岡山市のよさとかが伝わるような品目,カタログにしていきたいと考えておりますので,どうぞよろしくお願いいたします。 ○宮武博議長  以上で磯野議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして千間議員。     〔16番千間勝己議員登壇,拍手〕 ◆16番(千間勝己議員)  おはようございます。自由民主党岡山市議団の千間勝己でございます。 傍聴席のほうには,朝早くからお出かけくださりありがとうございます。oniビジョンの視聴者の方,こんばんは。インターネットを見ていただいている方,よろしくお願いいたします。しかし,私の地元かいわいではoniビジョンが映らないので,非常に残念です。(笑声) 先ほどから先輩議員の磯野さんとか,それから市長も言われていましたが,大きな被害が関東地方で出ております。きょうは宮城のほうにも移って,非常に大雨が続いております。ニュースを少し聞いていましたら,台風18号は中型の980ヘクトパスカルとか985ヘクトパスカルでしたので,私はそう心配ないと思っておりましたが,その後の雨が非常に大雨で,きのうなんかニュースを見ていますと1日で500ミリとかという数値で降っていますので,ああいう関東の栃木,茨城,鬼怒川かいわいが大雨で決壊して,きのう皆さんもニュースを見られたと思いますが,そういう状態であります。 先日,岡山市のほうでも防災訓練を行っておりますが,旭川,笹ケ瀬川,足守川を考えますと,本当に大丈夫かなとちょっと心配しております。3年か4年前に台風12号が来て,足守川が越流したとかありましたが,あれ以上降ったら多分決壊していると思います。そういうのを見ると,どうも心配であります。この原因は線状降水帯とかと言われて,ずっと同じ地域に長く雨が降る状態を言われています。けさの新聞を見ましたら,東西が200キロ,南北が500キロということで,ずうっと長い時間,大雨が降った状態が続いたようです。もう本当にこれ岡山にもいつ来るかもわかりませんので,非常に心配です。危機管理室とか都市整備局のほうでしっかり対応していただきたいと思っております。 そこで一番助かるのが,自衛隊の方がいろいろ対応してくださっております。けさの新聞にも,404名の救済をしたとか防衛省が発表しております。非常に頼りになる自衛隊だと思います。 話はかわりますが,いつも本会議が近くなるとテーマを決めるのに苦労しております。今回も数件用意しておったんですが,諸事情により減ってしまい,2件だけになってしまいました。そういったことで,当局のほうからはいい答弁をもらい,皆様の期待に沿って,素早く終わりたいと思っております。 それでは,通告に従いまして質問に入らせていただきます。 1,AEDの設置場所について。 岡山市のほうでは,万一の事態が発生した場合に備えて,各公共施設にAED──自動体外式除細動器を設置しておられます。救急車が到着する前に対応できるように,学校施設,公民館,ふれあいセンター,プール,体育館,文化センター,美術館,コンベンションセンター等々ほとんどの施設に設置されております。設置場所は大概が事務所に設置されているようでございます。学校施設では職員室にということのようでございます。学校施設では,学校開放事業のためにグラウンドや体育館を夜または土日に開放しております。人が集まるところ,運動しているところには,いつ何が起こるかわかりません。危機管理としましては,夜でも土日でもAEDがすぐ使えるようにしておくことが肝要ではないでしょうか。 そこでお尋ねいたします。 (1)学校では職員室に設置されているとのことですが,昼間の時間帯は職員室に先生方がおられるのですぐ対応できますが,夜とか土日に学校施設が開放されて運動等をされている方々に何かあったときにはすぐ使えるように,AED機能を十分に発揮できるよう,グラウンドの近くまたは体育館の中に設置されてはいかがでしょうか,御所見をお願いいたします。 2,孤独死の対応,対策について。 先日,7月下旬に,ある場所で調査しているとき,民生委員の方が飛んで来られました。調査場所のすぐそばに孤独死の現場があり,確認に来られました。担当町内のはざまであり,関知できていなかったようです。私としましては,地元で孤独死を聞いたのは2件目となり,またその現場に今回居合わせたわけで,非常に関心を持ちました。 そこでお尋ねいたします。 (1)民生委員は民間ボランティアと言われますが,有償ですか,無償ですか。 (2)責任を追及するわけではありませんが,民生委員はどのような資料に基づき地域の方の見守りをされておられるのですか。町内単位で分担を決められ,住民台帳などで確認されているのでしょうか。 次に,孤独死でございますが,最近ニュースにもよく出てきます。特に,東北大震災の仮設住宅で多く起きていることも聞きます。そこで,孤独死の定義を調べましたが,まだ明確ではないようです。ウィキペディアでは下記のように言っています。孤独死とは,主にひとり暮らしの人が誰にもみとられることなく,当人の住居内等で生活中の突発的なることを示す。特に,重篤化しても助けも呼べずに亡くなっている状況を示す。また,東京都監察医務院では,孤独死を,異状死のうち自宅で亡くなられたひとり暮らしの人と定義しておられます。 しかしながら,最近では介護している人が突然倒れて,介護されている人が助けも呼べず,同時に亡くなっているケースも出てきております。定義をもう少し検討する必要があるように私は感じております。そこで,平成24年11月定例本会議で難波満津留議員が質問されております。その後,平成26年12月13日の朝日新聞に,孤独死が岡山県で14名,岡山市で6名と発表されていました。 そこでお尋ねいたします。 (3)ここ数年の孤独死の年次別データをお示しください。 (4)発生件数で男女の発生件数比較をお示しください。 新聞には独居高齢者が多くなっていると言われております。公営住宅は低所得者層を対象にしていますので,特に独居高齢者比率が多いようです。 そこでお尋ねいたします。 (5)市営住宅の65歳以上の独居入居者数と比率をお示しください。 現状の要因として考えられるのは,単身者で地域のコミュニティーより縁遠くなっている人,また親族とも疎遠になっている人が孤独死になる傾向がうかがえます。退職,離婚等の要因,核家族化,パソコンやスマホが発達してデジタル化が進み,顔と顔を合わせた会話,相手の表情を見ながらの会話が少なくなってきている等々が考えられます。 そこでお尋ねいたします。 (6)要因や原因をどのように捉えられていますか。 (7)対策はどのようにお考えでしょうか。 (8)民生委員との連携はいかがお考えでしょうか。 (9)町内会,町内会長とどのように連携を考えられていますか。 引きこもっているので,周りが気づきにくいのでしょう。周囲の方が手を差し伸べる必要があるのではないでしょうか。まずは,挨拶,近所のおつき合いが必要でしょう。前回の個人質問で町内会のあり方について質問しました。市のホームページを刷新されるとのことでした。地域の町内会で孤独死になりそうな方をしっかり見守り,支援していくべきではないでしょうか。 そこでお尋ねいたします。 (10)町内会の役割として一言入れてはいかがでしょうか,御所見をお伺いいたします。 (11)平成24年11月本会議の答弁では,いろいろな方より協力をいただいているとありましたが,新聞配達,ガスの検針,電気の検針等の協力はどのように御協力いただいておりますか,具体的な事例をお示しください。 これで1回目の質問を終わります。 当局におかれましては,わかりやすい前向きな答弁をお願いいたします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,千間議員の御質問にお答えします。 私は孤独死の件で,要因,原因,そしてその対策,それから新聞配達,ガスの検針等々の協力はどのようなものなのかという,この3点について一括してお答えしたいと思います。 おっしゃるように,孤独死の定義ははっきりしていないわけでありますけれども,感覚的には,どなたにもみとられることなく亡くなり,相当期間経過した後に発見されるという事態で,亡くなった方の親族,近隣の住民の方々などに心理的な負担を与えるもので,社会的な問題になっていると認識しております。 要因,原因については,いろいろと言われているところもありますが,おっしゃるように,高齢者の単身世帯が増加している,また御家族や御親族等と接する機会が減少している,あるいは日常生活の中で地域社会とのつながりが希薄になっている,そういった現象が背景にあるんではないかと考えているところでございます。ひとり暮らしの高齢者を少しでも孤立させないようにしていくということが重要なのかなと思っております。 岡山市としては,現在,ひとり暮らしの高齢者などに対して安否確認も兼ねた配食サービス,自宅で急病等が発生した場合に消防署へ通報が入る緊急通報システムを通じての見守りに加え,地域での見守り体制を確保し,住みなれた地域で安心して生活できるよう支援するため,岡山市高齢者・子どもの見守りネットワーク事業を実施しているところであります。この事業は,先ほど御指摘がありましたように,新聞配達,ガス,電気,水道の検針など13の事業者と協定を結ぶなどしております。私が市長になってからも,このうち11社と協定,登録をさせていただいたということでございますが,そういうことをして,地域でさまざまな形で,高齢者に身近なところで仕事を通じてかかわりを持っている方々に,異常を発見した場合の通報をいただく体制となっております。 この事業の実績については,平成23年度の事業開始以来14件の通報をいただいているところでございます。 今申し上げたのは,13の協定とか登録を結んでいるところ,これは実績ベースで,通報がありますのでわかるんですが,ほかに幾つか御質問されているような,町内会長,千間議員も町内会長をたしかされていると伺っておりますけども,町内会長さんとか民生委員さん,いろいろと実際にそういう話を聞かれたり,また見回りをされている中で見つけられているケースもあるんじゃないかなとは思います。その数字自身は我々のほうに必ずしも上がってくるということにはなってないんで,そこの数字はちょっとわからないところがございます。 いずれにせよ,さまざまな取り組みを通じて,高齢者が暮らしやすい地域づくりに取り組んでまいりたいと考えております。 以上です。 ◎山脇健教育長  AEDの設置場所についてのお尋ねにお答えさせていただきます。 学校に設置しているAEDにつきましては,休日や時間外など教職員が不在のときの対応として,学校施設利用者に対しましてAEDを貸し出す制度を設けております。しかし,この制度はこの7月にいろんな声をお聞きして始めまして,まだ周知が十分でないようですので,関係部局と連携を図りながら周知を徹底いたします。 さらに,AEDの管理を確実に行うために,学校と関係者とで協議するようにいたしたいと考えております。 以上でございます。
    ◎奥野淳子市民協働局長  孤独死の対応,対策についての項,市長答弁以外の御質問で,町内会の役割としてホームページに掲載してはどうかとの御質問です。 地域での高齢者の見守り,支援については,町内会を初め各種団体がその組織力や活動力等に応じて,協力,役割分担することが重要であると考えておりますので,町内会活動の一例としてホームページに掲載したいと考えております。 以上です。 ◎那須正己保健福祉局長  同じ項,民生委員の関係のお尋ねに順次お答えいたします。 民生委員は民間のボランティアであり,民生委員法により給与を支給しないものとされております。 社会福祉の精神を持って,常に地域住民の立場に立って相談に応じ,支援が必要な者に対して必要な援助を行うということを職務としておりまして,その中で高齢者実数調査,これは市が民生委員に委託して行っておるんですが,実数調査による情報やみずから収集した生活状態等を活用して,各地区の民生委員児童委員協議会が定めた担当区域で訪問,見守り活動を行っております。 次に,民生委員,それから町内会との連携の関係のお尋ねについてお答えいたします。 地域社会でひとり暮らしの高齢者の孤立を防ぐためには,地域でのつながりをつくることが大切であり,そのためには民生委員の皆様や町内会との連携は欠かせないと考えております。 岡山市におきましては,高齢者の総合相談業務を行っている地域包括支援センターの地区担当職員が,これ小学校区単位でございますが,日常業務の中で民生委員の皆様の毎月の定例の会合へ出向いたり,それから町内会のほうから要請があれば,会合のほうへ出席するなどしながら,日ごろから地域の皆様との双方向の関係づくりということに努めておるところでございます。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項,市営住宅における孤独死,65歳以上の独居入居者に関するお尋ねにお答えいたします。 岡山市の市営住宅における孤独死の件数は,平成25年度に6件,平成26年度に2件,平成27年度は現時点で1件となっております。性別では,男性が6人,女性が3人,また入居者のうち65歳以上の独居世帯は,平成27年1月末時点で1,625世帯,割合では35.2%となっております。 以上でございます。     〔16番千間勝己議員登壇〕 ◆16番(千間勝己議員)  どうも御答弁ありがとうございます。 まず,AEDの設置のほうでございますが,今教育長のほうから周知がまだ十分できていないと言われておりました。先日関係の方々からいただいた情報では,このAEDを時間帯によって,時間というか,運動しているときとかには場所を変えるということをお聞きしたんですけども,そうした場合,先ほどの周知がまだできていないというのもありますけど,もしそのやり方をした場合,例えば今まではAEDが職員室にあった。しかし,これが体育館かグラウンドかどっかへ行くとなると,ほかの運動されている方もしくは集会されている方がよりわからなくなるんじゃないかという危惧もありますんで,そういったこともルールをしっかり決めてやってもらうか,私の希望とすれば,もう一台,2台ふやしていただきたいという希望なんです。 もうこういう緊急を要する状態ですから,心臓がとまるとかした場合は,頭に酸素が10分行かなかったら脳死状態もしくは植物人間になると聞いております。15分も行かなければもう死だという話を聞いておりますので,救急車が到着するのが大体,早くても七,八分,遅かったら20分近くかかりますから,やはりその間にAEDでの対応,もしくは救命をよくわかる方がしていただければ助かるんですが,そうとばかりとは限らないんで,少しでも人の命を救いたいなと考えておりますので,より広い場所に,多くの場所に設置していただけないかなというのが私の気持ちです。先ほどの新しい方法はもう少し詳しく検討していただきたいんですけど,その辺の御意見をお願いいたします。 それから,次の孤独死のほうですが,それなりの情報が出てきました。これは都市整備局のほうからの情報で,平成25年度6件,平成26年度2件,今現在平成27年度では1件とお聞きしましたが,これは住宅関係だけと考えていいんですかね。全体ではないですね。ということは,まだ少しふえている可能性もあるということですね。それと,市長も言われていましたが,しっかりと情報が全部は入ってきてないということで,十分つかみ切れてないということですが,私も町内会長をしたりして,やはり地域の住民といろいろつき合う上において,こういった孤独死というのは非常にさみしい状態だと考えております。やはり地域で何とかできないかなあというのがあるんです。そのときに,民生委員の動きとか地元の町内会だとか,それから各種いろいろな団体の方といい連携ができないかなというのでいろいろお聞きしました。 もちろん,先ほど言われましたガスの検針,電気の検針等もありますが,先日のところは電気はつけっ放しだったんです,亡くなってしまって。電気は回っているわけですね。だから,それだけではわからないこともあります。ですから,例えば電気はついたり消えたりしているかなと。私の町内で,班長さんとか皆さんに声がけしているのは,電気がついているか消えているか,そういうのを隣で見てやってくださいという話もしたりしております。できるだけ声かけしてあげてください。町内のいろんな催し物には引っ張り出して,声をかけて出てきてもらうように。例えば,溝掃除をするときに,私はもう動けないから出られませんとかという声がありますけど,それでも出てきなさいよ,もういるだけでいいからと。やっぱり顔を見てあげたほうが私はいいんではないかと考えております。年寄りだから,もう動けないからと思って相手にしなかったら,向こうもより引っ込んでしまう。やはり少しでも出てきてもらうように,皆さんから声かけしてもらったらと思っております。 それで,先ほどの民生委員の動きがよくわからないんです。例えば民生委員は何か台帳というか,そういうものがあって,こことここを分担してやっている,隣の民生委員はこことここでやっている,この区切りとか,そういうところがどのようになっているかを私は知りたかったんです。その辺がもう少しわかるように,何かあれば教えていただけたらと思っております。 それと,るるお話ししましたが,やはり岡山市はこの中四国では大きなまちでもあります。今隣に広島がありますが,やはり中四国では一番いいロケーションがございます。平野も広いですし,交通の結節点,非常に気候にも恵まれている。そういったことを考えると,こういった孤独死もなくして,それから健康寿命も延ばして,岡山市をどんどん伸ばしていきたいと思っております。そうすれば,人口減少が平成20年とか言われていますが,別に減ることもなく,どんどん発展するんではないかと思っておりますので,そういった意味でも,しっかりこういうのを少しでも抑えて,健康寿命も延ばして,岡山市は医療環境も非常にいいので,先進福祉都市ぐらいの話を打ち出していけたらと思っております。 そういったことを考えておりますので,少しでも前向きになるようなお答えをよろしくお願いします。 それでは,2回目の質問をこれで終わります。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎那須正己保健福祉局長  民生委員の動きがちょっとよくわからないというお尋ねでございました。 民生委員のお仕事というのは,地域住民の相談にまず応じると。ここが中心になります。見守り活動とかもやっていただいているところもございます。その地区,地番によって担当区域を分けているような場合が多いです。見守り活動というのは,個別具体的にそういった注意義務を負っているという状況ではなくて,全般的な見守り活動ということで,何かあれば民生委員さんのところへ相談が来ると,そういった動きをされておると,そういうことでございます。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  AEDの件につきまして,ルールづくりをしていくことについてのお尋ねでございます。 台数につきまして,これはまずは今学校に設置されているものにつきましては,児童・生徒用として設置させていただいております。それを今回新たな制度として貸し出しをするという形をとりたいと考えておるわけであります。学校施設を利用されている方には複数の団体があります。複数の団体も含めて,やはり学校と複数の団体とで,夜間であるとか休日にはどこに置くのが一番いいのかということについて協議をまず始めることが必要であろうと考えております。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で千間議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして福吉議員。     〔4番福吉智徳議員登壇,拍手〕 ◆4番(福吉智徳議員)  皆さんおはようございます。公明党岡山市議団,福吉智徳です。 さて冒頭に,昨日共産党の竹永議員の発言の中で,戦争法案絶対反対のパレードが盛り上がりを見せているとのくだりの中で突然,私どもOB議員の苦水元市議が「戦争の愚かさ 子孫に継承を」との題名で山陽新聞へ投稿したことを取り上げ,あたかも苦水元市議が今回の安保関連法案に反対しているようにとられかねないような形で紹介されたことに対し,今もお元気な苦水氏へ確認のためお電話を入れさせていただきました。苦水氏からは,山陽新聞への投稿記事は戦後70年という節目に,風化されつつある戦争のおろかさをみずからの体験を通し,戦争の悲惨さ,残酷さを訴え続けなければならないという強い心の叫びであり,今回の安保法制に関係した発言の趣旨ではないとおっしゃっておりましたので,ここに事実として御紹介しておきます。(拍手) 私も戦争には反対です。そもそも,戦争法案なるものは今国会に出ておりません。国の安全を保障するための法案を審議していることを申し上げ,通告に従い質問いたします。(拍手) 大きな1番,中心市街地の活性化,市役所周辺エリアについて。 前回,6月議会において,奉還町,岡山大学周辺の活性化策についてお聞きしました。今回は,ここ市役所周辺の活性化策についてお聞きします。 何といいましても,このエリアは岡山市の中枢機能拠点である本庁舎が置かれ,保健福祉,水道,消防等あらゆる都市機能が集約されています。また,山陽新聞本社や瀬戸内海放送,テレビせとうち,oniビジョンなどマスコミ関係も集積しています。さらには,近くに岡山大学病院もあり,エリアの活性化策を起こすには材料がたくさんあるように思えます。岡山駅周辺,カルチャーゾーン,そして千日前周辺とエリアの魅力づくりに,岡山市もまちも動き始めました。1㎞スクエアを考えると,この市役所周辺を残すのみとなります。 そこで質問いたします。 (1)市役所周辺をどのように位置づけ,どのような魅力あるエリアにしていこうとしているのか,当局のお考えをお聞かせください。 (2)人が集い,にぎわいのあるエリアとして開発するには,公共交通機関の利便性は必要不可欠です。路面電車の延伸は考えていますか。 次に,市役所1階ホールや保健福祉会館等のホールで,よく展示会等のイベントを行っています。マスコミにも取材していただき,広く市民へアピールできていると思っております。 そこで質問いたします。 (3)このような市役所等のホール使用について,今までのイベントに加え,市外や海外からの来訪者も参加していただくなどの企画を実施し,グレードアップさせたホール,駐車場等の使い方で岡山の魅力を発信してはと考えます。当局の御所見を伺います。 次に,前段でもお聞きしましたが,マスコミ,いわゆる言との協働をどのように考えているか,お伺いします。 7月7日開催された山陽新聞社広場でのクールアース・デーイベントでは,数多くの市民が参加されました。同社にはさん太ホールもあり,室内イベントにも対応できます。また,テレビ業界ではTSCさんが開局30周年を迎え,最近の放送を見ると力が入っているように感じます。もともと同局は若い人をターゲットにしているようで,過日の放送で同局のアナウンサーが若い,「若」という言葉の一文字で,TSCのアピールをしていました。これらマスコミ業界の方々とも協力願い,エリアの魅力づくりは必要かと考えます。 そこで質問します。 (4)地方創生の観点から,言として当局とマスコミとの連携はどのようになっていますか。 (5)市役所周辺の魅力づくりにマスコミ業界の協力は欠かせないものと考えます。当局の御所見と具体的なものがあれば,お聞かせください。 次に,新しく文化施設ができる千日前から市役所までは一本道で,また旧三丁目劇場からヨーカ堂までも一本道です。この通りを活用した回遊性向上についてお伺いします。 (6)エリアの引き合う魅力により,回遊性は生まれるものと考えています。当局は市役所周辺をどのように捉え,通りをイメージされようとしているのか,お聞かせください。 (7)中間に,西川緑道公園の南端と枝川緑道公園があります。この地域の魅力づくりについて,今後のハード,ソフト両面の開発予定をお聞かせください。 この項最後に,(8)大供とか市役所とかの地名や建物を言っても,市外や県外からの来訪者はわかりにくいと思います。岡山駅で最近,後楽園,岡山城はこちらというような絵や矢印が入った案内板が設置されるようになりました。好評です。今後,より回遊性を向上させる上でも,エリアの魅力を発信し,市内の地理を知らない人を意識した案内板の設置が必要と考えます。当局の取り組みについてお聞かせください。 続きまして,大きな2番,医療先進都市岡山として。 最近,岡山市近隣市町で耳にするのが,市民病院もいつなくなるかわからない,産婦人科はもうなくなる,車がある人はよいが,こんなまちには人はふえんわとおっしゃっておりました。医療に対する不安の声だと思います。現に,地方では,医師,看護師不足問題が避けられない状況です。 あるドクターからは,医師不足といっても医者になりたい人は現在も昔もそう変わらない,専門性を好む医師がふえている。また,強制的に2年から3年,地方の病院へ派遣していた制度も今は強制力がなくなった。公的医療機関の役割を考えたとき,半ば強制的にやっていた医大生の地方への医師派遣制度は形や仕組みを変えてでも復活しなければならないと思うという内容でした。 そこで幾つか質問いたします。 (1)連携中枢都市圏の協議の中で,近隣市町の病院問題,特に公的医療機関としての役割について議題にする,または議題になったことはありますか。医療先進都市岡山を推進していく上で,岡山大学や市民病院を中心とした近隣市町の病院問題解決のための施策が必要と考えます。岡山市としてどのようにかかわっていくのか,お考えをお示しください。 (2)とはいえ,そんな中心的な医療機関であるはずの岡山大学病院前は,大変車が混雑しています。病院側も警備員を立て対応していますが,混雑が消えることはありません。道路管理責任者の岡山市として何か対策はお考えでしょうか。 続いて,大きな3番,騒音対策について。 夜中,突然バイクの爆音で目を覚ますことがあります。暴走族です。七,八年前から目立ってきました。 私の住んでいる光南台地域も,4年ほど前から県道や金甲山へ爆音を響かせながら走るバイク集団がたびたび来て迷惑していました。南警察署の生活安全課とも相談し,南署や近くの交番へ連絡するより,すぐに遠慮なく110番してください,そのほうが警ら中のパトカーで一番近くの車が対応でき,現場に早く着きますとの回答を得,私も何度も遠慮なく110番しました。また,最寄りのコンビニに暴走族が立ち寄ることから,店の方と警察と地域の方とも協議の上,夜,店の看板の明かりを消すこと,トイレの使用禁止,買い物禁止など協力していただきました。さらに,たまたま店のお客と暴走族の一人が顔見知りで,親が特定でき,警察に自宅訪問していただくなどしました。その結果,最近暴走族は激減しました。 しかし,ここに来て,2号線のバイパス付近に住んでいる人から,暴走族の騒音に困っているとの市民相談がありました。地域を変えて走っているようです。 そこで質問いたします。 (1)岡山市の暴走行為はどのような状況でしょうか。 (2)特に,バイパスの高架下は音が何倍にも拡張され,近隣住民は大変迷惑しています。早急な対策が必要です。取り締まりは警察が対応するものと承知していますが,警察との連携はどのようにしていますか。 以上,第1回目の質問を終わります。 よろしく御答弁お願いいたします。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,福吉議員の御質問にお答えいたします。 私は,医療先進都市岡山として,連携中枢都市圏協議で病院問題が議題になったのか,どのようにかかわっていくのかという問いにお答え申し上げたいと思います。 人口が減少していくと,やっぱりさまざまな障害といいますか,問題が起こってきます。やはり生活していく上では,どうしても商業機能,そして医療の機能がなくてはならないわけでありますけれども,それが大きな問題になってまいります。小さな拠点整備というのは,まとまった,そういう診療機能,そして商業機能を確保しようというものなんですが,やはり今の現状を考えてみると,さまざまな都市で問題が起こっていると言わざるを得ない,ないしは,これからはより起こってくるだろうということが言えるだろうと思います。 この連携協議の中でも,真庭市と和気町がこの医療問題を提起しているところであります。また,岡山のこの市民病院ですね,市民病院も現在,医師不足の深刻な地域への医師派遣に努めるという精神のもと,瀬戸内市とか真庭市などの4病院に医師を派遣しているところであります。現状としてはそういうふうにやっているわけですが,これから,先ほど申し上げたように,人口が減少していく中で,いろんな問題が出てくるんだろうと思っているところであります。将来を見通しながら,どのような対策が打てるのかというのは,今回の広域連携の議論の中でも一つの焦点だろうと考えております。 現実問題として,来年度に例えば連携協約ができるとすれば,それまでに各論がどこまで詰まるかというのは,この問題は非常に難しいとは思いますが,非常に重要な御指摘として真摯に扱い,議論していかなければならない問題だろうと思っているところであります。 私からは以上です。 ◎田中利直政策局長  1番目の中心市街地の活性化,市役所周辺エリアについての項,市役所周辺をどのように位置づけ,どのような魅力あるエリアにしていこうとしているのか,市役所のホール等を活用してはどうか,マスコミ業界の協力は欠かせないものと考えるが所見を,エリアの引き合う魅力により回遊性は生まれると考えるが,市役所周辺をどのように捉え,通りをイメージしようとしているのかとのお尋ねに一括してお答えいたします。 市役所周辺エリアは,官公庁やマスコミ,岡山大学病院などの施設が集積しており,目的に応じて,それぞれの施設に多くの人が訪れるエリアとなっております。今後も,このエリアは重要な都市機能の集積地であることが考えられ,その機能を充実させ,魅力を高めていくことが重要であると考えております。 こういった中,本庁舎や保健福祉会館の1階スペースや駐車場等を,外国や市外からの来訪者も念頭に置いた岡山の魅力を発信する場として一歩進んだ活用を行っていくことにつきましては,工夫してまいりたいと考えております。 そして,マスコミの皆様には,市役所周辺を含め,魅力的なまちづくりにさまざまな方法で貢献いただくことが必要であり,イベントなどを通じて岡山市の魅力を広く発信していただきたいと考えております。 また,千日前などの表町南部エリアにつきましては,今後新たな魅力を創出する取り組みが必要であると考えており,両エリア間の回遊性向上を図る観点からも,旧三丁目劇場とイトーヨーカ堂を結ぶ市道柳町・表町線におきましては,歩行者や自転車の安全で快適な通行を確保するとともに,良好な景観形成を図っていくことが必要であると考えております。 次に,同じ項で,地方創生においてマスコミとの連携をどのようにしていくかとのお尋ねにお答えします。 総合戦略素案を策定するに当たりましては,マスコミ等で構成する岡山市まち・ひと・しごと創生市民会議で幅広い御意見をお聞きし,さまざまな施策に反映しているところです。地方創生を推進するに当たりましては,マスコミへの情報発信を積極的に行い,実効性のある総合戦略の策定を進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項について順次お答えいたします。 まず,路面電車の延伸については,自民党の三木議員にお答えしたとおりです。 次に,西川緑道公園の南端と枝川緑道公園の魅力づくりについてお答えいたします。 議員御指摘の西川・枝川緑道公園は,地域の方々から緑豊かな憩いの空間として親しまれております。現在,ハード,ソフトとも予定はございませんが,今後も現状の環境を大切にしていきたいと考えております。 次に,中心市街地の歩行者案内板についてお答えいたします。 中心市街地の歩行者案内板については,昨年,ESDに関するユネスコ世界会議の開催を契機として,来訪者に対するよりわかりやすい案内を目的に,見る人の方向に合わせた地図の向きの変更,外国人の意見を取り入れた英語表記の変更,公共施設やホテルなどの施設名称の更新などを行いました。今後も,市外,県外からの来訪者の方々にとってよりわかりやすい案内となるよう,必要に応じて改善や更新等を行ってまいりたいと考えております。 次に,2番目の医療先進都市岡山としての項,岡山大学病院前の道路の混雑に対する対策についてお答えいたします。 岡山大学病院前の市道鹿田町・旭東町線では,ピーク時に大学病院の駐車場の容量が不足することから,入庫待ちの車両が道路上に滞留し,多い日には清輝橋交差点付近まで伸びております。このことから,大学病院では来年度,敷地内に新たに74台分の駐車場を整備する予定とお聞きしております。 岡山市としましては,公共交通やももちゃりを含む自転車の利用を粘り強く促すよう大学病院へお願いするとともに,駐車場の増設により市道に滞留する車両の減少が期待できることから,大学病院に沿った区間において,現在の幅員の中で大学病院へ流入するレーンが設置できるかどうか検討してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎河野広幸市民生活局長  3番目の騒音対策についてお答えいたします。 まず,暴走行為の状況についてでございますが,警察によりますと,最近は暴走族による大規模な集団暴走行為はないものの,県南部を中心として少人数でのゲリラ的な爆音暴走行為が見受けられるとお聞きしております。このような暴走行為への対策といたしましては,市民の皆様から警察へ通報いただくなどの情報提供が有効であると考えております。 次に,警察との連携につきましては,岡山市や警察,学校などの関係機関で岡山県暴走族追放推進委員会や岡山市交通安全対策協議会を組織しまして,暴走族加入防止対策やポスターの掲示,チラシの配布などによる啓発活動を行い,暴走族追放運動の推進に努めているところでございます。 以上です。     〔4番福吉智徳議員登壇〕 ◆4番(福吉智徳議員)  御答弁ありがとうございました。 何点か再質問させていただければと思います。 まず,中心市街地の活性化で,今回市役所周辺について取り上げて,やらせていただきました。前回の奉還町,岡山大学周辺エリアや,過去にもカルチャーゾーンの取り組みについて質問させていただいたりした経緯もありましたけれども,そのときはかなり当局の皆さんも,特に政策局が中心となって,カルチャーゾーンにつきましてはいろいろとパッケージ化したものがあったりして,説明等も,実際のところは政策局マターでないような案件でも全て掌握されながら,私の質問に対する答弁なり,それから事前の準備でお話もお聞きすることできました。 今回,市役所周辺ということで玉を投げましたら,いろんな部署が次から次へと部屋のほうに来られまして,投げた石は,こちらは小さい石を投げたつもりだったんですけれども,大きな石を投げたような感覚で,何度も同じような形で説明させていただいた事実がございます。ある意味では,ここがちょっと想定外というか,人は確かに集まるエリアなんだという認識はあったんですけど,魅力をどう発信して,まちづくりという観点でのエリアというのは,まだそこまで手が,考えがいってなかったのかなと感じました。そういった意味で,今回はしっかりとお話を,当局が今このエリアについてどういった考えをお持ちで,どういった方向性を出していかれようとされているのかというのをお聞きしたかったので,今回は数多くの質問をさせていただきました。 本当に魅力のあるエリアだと思います。マスコミ関係者の方々も多いエリアでありますし,特に最近マスコミでも,678chテレビまつりということで,山陽放送さん,OHKさん,それからテレビせとうちさんなんかがもう一緒にタッグになって,何か一つの番組をつくって盛り上げようといった,こういったマスコミ力のすごさというのも今感じております。若い人を集める,そういった企画力をマスコミはたくさんお持ちでしょうから,そういった別の意味での協議もしていただきながら,エリアの魅力づくりに役立てていただくようにお願いいたします。 それから,市役所のホールを使ったイベントという部分については,常設とかそういうことではなくて,例えば昨年のESDのように海外から多くのお客さんが来られるといったときに,せっかくある市有施設のこのホールを期間限定で岡山の魅力を発信できるような,そういった展示イベントができればなあと。また,一つは,東京に行けばアンテナショップがあるように,岡山のアンテナショップ的な要素だったりだとか,それからせっかくなんで,岡山の地産地消のものを紹介するということで,駐車場なんかにテントを立てて,中央卸売市場のほうから地元の魚や野菜を用意して販売するとかということもあるのかなあと。そういったもので,一つの案として投げかけさせていただきましたので,またよろしくお願いしたいと思います。 それから,この項の最後のところなんですけど,ここはちょっと申しわけない,再質させていただきたい項目があるのが案内板の設置。 先ほど,磯野議員の質問にもありました。市長のほうから答弁もありました。確かに,変わりました。岡山城の写真があって,後楽園の写真が出て,矢印があって,本当にわかりやすくなりました。本当に好評なんですね,岡山って本当によくなったよねという第一印象があったんですけど。 旅行で来られる方というのは,若い人よりも結構お年いかれた方がぽっと来られて,後楽園というのはわかるんですよ。例えば,ホテルなんかに私たちが泊まったとき,そのホテルの周辺にどんなもんがあるのかといって,よくロビーで聞いて,マップをもらったりしますよね。ああいった形で,フリーペーパーのようなものが岡山駅の改札を出たあたりに置いてあるという,フリーペーパー的な駅周辺の案内図みたいなのがあれば。若い人は,今言った街めぐりナビの紹介があれば,それに登録していろんなことができると思うんですけれども,そういったものが,スマホなんかが活用できないような人のために,そういった案内用のフリーペーパー的なものが駅に置いてある,こういった仕組みなんかも考えていただければと思うんですが,これに対する御所見をお願いしたいと思います。 それから,医療先進都市。これからだと思います。 実を言いますと,私の義理の父が玉野市民病院に,選挙期間中にちょっと入院をしとったんですけれども,ちょうどそのときに市民病院が閉鎖して新しく民間の医療機関にというお話があって,そこで岡山大学から来ていた先生方がもう引き揚げられるんで,ちょっと申しわけない,病院をかわっていただきたいという,こういったことがあって,ちょっとばたばたしたことがあったんです。こういったやっぱり医療に対する不安の声というのを,私自身もちょっと経験して,そういう声も何件かお聞きしたので,お話しさせていただきました。大事なお話だということで市長も捉えていただいておりますので,これはしっかりとまたよろしくお願いしたいと思います。 それから,大学病院前の混雑は,何とか駐車場を74台分設置していただけるということで,また期待して見ていこうと思います。 最後の騒音対策ですけれども,先ほど局長のほうからも,これからしっかりと警察との連携,これは大事にしていくというお話もありましたけれども,実を言いますと,今回これを取り上げたのは,警察に何度も何度も相談したんだけれども一向に改善の傾向が見られないと,こういうお声でこちらに連絡があったという経緯があるんです。そういった意味からも,じゃあ議員が言ったら改善がされるのか,これはまた違う話になってくると思いますので,やはりそういったバイクの暴走行為の騒音に関して迷惑を受けているのは岡山市民の皆さんになりますので,しっかりとそういう面で市民の立場に立っていただいて,警察との連携をしっかりと図っていただきたいという思いがあります。そういった意味での警察との連携という部分に対しての市当局のお考えがあれば,もう一度お話ししていただきたいと思います。 以上で質問を終わります。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎田中利直政策局長  岡山市の案内をするのに,フリーペーパー等で一括して,ホテル等に置いて案内すればいいのではないかという再度の御質問をいただきました。 岡山市では,観光地であるとか公的な施設,そういったものを一体的に案内していくことに,全庁的に取り組むということは大変必要なことと考えておりまして,岡山市に来られた方のおもてなしであるとか,また岡山市に対する好印象といったものにつながるものと考えております。現在,観光パンフレットをつくったり,それから案内板の設置等もしておりますが,今後統一的なものでどういったものが考えられるか関係部局とまた相談して,できる対応をしてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎河野広幸市民生活局長  改善ができてない,警察との連携強化はできないのかという再質問をいただきました。お答えいたします。 現在も引き続きやっておるんですけども,警察を初めとする関係機関との連絡を今以上に密にし,情報の共有化を図っていきたいと思っております。 またさらに,警察のほうに対しまして,暴走行為が多いとされております区域のパトロールや取り締まりの強化を岡山市交通安全対策協議会などを通じて要請してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で福吉議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして羽場議員。     〔36番羽場頼三郎議員登壇,拍手〕 ◆36番(羽場頼三郎議員)  羽場頼三郎です。 通告に従いまして質問させていただこうと思います。 まず,公共交通機関のあり方についてということでお聞きするんですが,これは今議会でも多くの方が質問されておりました。特に,三木議員とひょっとしたらかぶるんじゃないかなあという気もしますが,私なりの観点でお聞きしていきたいと思います。 言うまでもありませんが,公共交通機関,これもう我々の生活に切り離すことができない大事なものですし,特に都市での生活を支えるものとして,そのあり方については常に考えておく必要がある。そういう意味では,そうした交通問題,これを考える機関というものがどうなのかということで,公共交通がどのようにあるべきかということは,市民の意向がいかに反映されるかという点に尽きると思います。利用者,行政,業者など,それらがそれぞれの立場から意見を出し合って,方向性を定めていくという,こうした委員会,公聴会のようなもの,例えば地域公共交通活性化再生法の法定協議会,こういうところで本当に話し合うべきじゃないかと思うんですが,いかがでしょうか。 そして,路面電車なんですが,路面電車も多くの方が取り上げております。私の考え方も少し述べさせていただきますと,駅への乗り入れですが,これは私に言わせれば,やはり平面乗り入れしかないなと思います。思いますが,今回の市長の答弁にもございましたように,それが非常に難しい場合も考えられると。私は,難しかったら今のままでもいいんじゃないかと思います。あえて延ばす必要はない。それぐらいだったら,南へ延伸したらどうかというのが私の今回の質問であります。 私が南にいるからというわけじゃなくて,岡山市の地図を広げてみますと,北にはもちろんいろんな交通手段がありますけれども,南には線路というものはないんですね。宇野線はあるんですが,どちらかというと西市,妹尾からもう西へ行ってしまいますので,そういう意味では南のいわゆる住宅密集地といいますか,そういうところに線路がない。これは大変問題じゃないかと思っております。以前には臨港鉄道が走っていたんですが,廃止になってしまいました。今でも,あれは残しておくべきだったという声をあちらこちらで聞きます。それはそれで,私は場合によったら,臨港鉄道の跡地もまだ公園とか道路ですから,線路を引き直すことも不可能じゃないと思うんですけどね。 今の路面電車は清輝橋までなんですね。清輝橋より南に行くと,ずっと住宅地が広がっているわけですが,十日市からさらに南,考え方とすれば,十日市から分かれますから,30号線のほうに行くか,もしくは人絹道路のほうに進めると。今,南区の区役所ができました。せめて,区役所ぐらいまで線路を引くことはできないだろうかなということで,電車というものが本当に定時性があって,大量輸送ももちろん可能ですし,環境面ですぐれているということを考えたら,この電車の南への延伸は,不可能ということはないと思います。 といいますのは,私もちょっとこの質問に先立って,電車を運営している岡電さんと話をしてまいりましたが,以前にも南へ延ばすという話はあったそうです。南のほうに行けば,当然だけれども,今の住宅街から市内中心部に行くのはもちろんですし,そういうことで非常に採算面でも可能性はあるし,市民にとってもいいんじゃないかということでお話ししてきたわけです。その中で,私も思うんですが,今の電車については,先ほどもちょっと申し上げましたけども,駅への乗り入れももちろん大事かもしれませんが,それよりも,それも先ほど申し上げましたように,いずれ片が11月にはつくので,そうしたらその次の話として,この南のほうへ延ばしていくことを本当に考えたらいいんじゃないかと思いますので,これについて検討,調査をするお考えがあるかどうか,お聞きしたいと思います。 さらに,交通弱者への対策なんですが,これも多くの方が質問されております。今までもいろんな議論がございました。私も含めて,だんだん年を重ねると足腰がだんだん弱くなる。車の運転も,昔は私は非常に自分で自信があったんですが,最近ちょっと自信がなくなってきていまして,そうなるとほかの交通機関に頼らざるを得ない,こうなります。特に,市内でも,周辺部という言い方がいいかどうかわかりませんが,周辺部に住まわれる市民にとっては,足の確保は非常に大事で,現在ではもう深刻だと思います。買い物難民なんていうこともあるようですから,とにかく生活が脅かされてきている。そういう意味では,山間僻地とは言わないまでも,市内に交通弱者がいることを真っ正面から捉えて,そこにいかに手を差し伸べるかということで考えるべきじゃないかと思います。特に,私が感じているところでは,甲浦・小串地区です。それから,灘崎もありますし,また瀬戸もそうなんですが,そういうところでコミュニティバスとかそういうものの運行を導入すること,これ話は出ているんですけれども,なかなか前に進んでないということで,具体的な足の確保ということをどういうふうに考えられているか,お聞きしたいと思います。 次に,マイナンバー制度です。 番号を活用して所得把握の範囲を広げ,社会保障制度のスリム化に役立つとして導入される国民共通番号制,いわゆるマイナンバー制度は,私に言わせれば,どうも国会での審議も余り十分ではなくて,その危険性とか利用の方向性など多くの課題があると思います。導入スケジュールでいえば,本年には通知カードが発送され,2016年には利用開始,2017年1月,国の機関における情報連携を開始させる。また,同じく2017年7月には地方公共団体での情報連携開始となっておりますが,その点について幾つかお聞きしたいと思います。 まず,準備なんですが,国の機関との情報連携はシステム的にちゃんと整っているのかどうか。また同じく,ほかの地方公共団体との情報連携のシステムはどうなっているのか。地方公共団体,特にそれぞれのレベルが整うにはかなりの時間がかかるんじゃないか。そうなったら,運用に支障を来すおそれはないのか。また,逆に拙速にシステムを整備すると欠陥が生じるおそれがあるんじゃないかと思いますので,この辺についての状況をお示し願いたいと思います。 また,セキュリティーの面です。年金情報じゃございませんが,システムに不安があるところとの情報連携は非常に危険が伴うと。そういうことで,とにかく接続は一旦,今それがなされていないとお聞きしているんですが,連携相手のシステムのセキュリティーですね。こちらじゃなくて相手方があるわけです。相手方についてどうなのかというのは,どうやって確保や確認ができるのか。連携先がふえるほど,その利便性は確かに増すと思いますけれども,危険性も増加するんじゃないかと思いますので,ここら辺についての対策といいますか,セキュリティーについての現状をお示し願いたいと思います。 特にまた,このマイナンバー制度については,さきに共産党の林議員でしたか,導入の失敗例ということでアメリカとか韓国の例を挙げておられましたが,まさにそうだと思います。あのとき,理由は余り言われなかったと思うんですが,アメリカでなぜ国防総省がやめたかというと,アメリカは海外に派兵していますから,軍隊送っていますから,その行っていた兵隊が国に帰ってくる。まだ,未帰還の方がいらっしゃるわけですね。その未帰還の方の同僚に成り済まして,財産を全部横取りしてしまうというような例が後を絶たないんです。2006年から2008年で約5兆円の被害が出ているとなっておりますから,そういう意味では非常に心配だと思います。韓国のほうでも,2008年から2013年にかけては1億1,500万を超す情報漏れが報告されております。 そうした点については十分気をつけていると思われますが,そういった成り済ましを防ぐセキュリティーはどういうものがあるのか,お聞かせ願いたいと思います。 そして,これも難しいかもしれませんが,市としての独自に安全策をとるということは可能かどうかということです。国や他の自治体との連携で情報漏れなどの事態が発生しないために,岡山市としてこれを防ぐセキュリティーを備えることができるのか,お聞きしたいと思います。 次に,自然エネルギーに関してお聞きしたいと思いますが,ことしは夏が非常に暑かったですね,本当に。エアコンなどで大量の電気が使われました。そのピークは,この中国電力管内だと8月6日だそうで,1,027万キロワット需要があったそうです。その際,それだけの利用があったうちの130万キロワットがソーラー発電によって賄われているということが,これは今月の3日でしたか,朝日新聞のほうへ載っておりました。大体,中国電力管内だと12%に当たるんだそうです。それによって,その12%については火力発電所を動かさずに済んで,コストの高い輸入の石油を使わなくてよかった。そこは節約された。無論,CO2の発生も減ったということで,これは非常にソーラー発電設置が進んだことはよかったんじゃないかなと。私も,以前この場所で,ソーラー発電をすることは夏のピークカットに役立つんだということを申し上げたことがあるんですが,まさにそれが実際のものになってきたと思います。 今から,私も晴れの国なんて毎回言っているので,それはもう今さら申し上げるまでもありませんが,岡山市は非常にそういう意味ではソーラー発電が進んでいるということで,ソーラー発電とか自然エネルギーの利用とかということは,ただそれが進んでるというだけじゃなくて,同時にこれは地域の活性化に結びつくんじゃないかということで,この点申し上げたいと思います。 例えば,ソーラー発電と農業を結びつけて,安定的収入を得ることで農家離れの若者を引き戻すとかということも言われておりますし,それからパネルの清掃の仕事だとか,またその機具を,あれはたしか広島か山口だと思うんですが,新しい機具をつくったというのも報道されておりました。また,ソーラー発電所の管理も,これも仕事としてある。つい先日の日曜日ですが,電気の電験三種ですか,そういう資格の試験があったそうで,その受験生にお聞きすると,去年もかなり多かったんですけど,ことしも相当な数の方が受けられていたということで,そういった仕事がふえているということでありますから,そういう意味で,この自然エネルギーを利用するということは,そういったことにもつながっていく。 これは8月26日に,日経のほうに載っていた記事なんですが,神戸では新電力を市と企業と連携してつくるそうです。2016年度中にもエネルギー関連企業と組んで新電力を設立する予定だと。市内のメガソーラー発電所の活用に加えて,周辺の施設間で電力を融通する仕組みも整えるということでありますから,これまでになかった,いろんな仕事,仕組みが考えられます。地域の活性化を考える時代に入ったんじゃないかと思います。 そこで,この岡山市はそのソーラー発電でどれぐらい自給しているのか。自給というのはちょっと大げさかもしれませんが,しかしどれぐらいの電気が生まれているのかということで,それをお聞きしたいんです。地域で生まれるエネルギーは地域で消費するという,エネルギーの地産地消の時代だということで,どれくらい自給率があるかというのを私は常に意識することが必要だと思っているんですね。 先ごろ,北海道の稚内市を視察させていただいたんですが,そこでは風力発電が非常に盛んなところで,風力とソーラー発電により市内で利用する電力量の85%を賄っているということで,あと5年後にはほぼ100%を超すということを言われておりました。 岡山市もソーラーの設置が進んでおりますから,どれくらいのものが自給されているのか,これをぜひお聞きしたいと思います。以前,たしか2万9,000世帯分とお聞きしていたんですが,その後の動きがあると思いますので,どうなっているのか,お知らせを願いたいと思います。 そして,自給率と言いましたから,そういう言い方で言わせていただくんですが,その率はいつまでにどれぐらいに持っていく,そういうおつもりなのか,お聞きしたいと思います。 また,市有施設のパネル設置,これは毎回お聞きしているんですが,今どれぐらいまで進んだのかということをお聞かせ願いたいと思います。 また,小・中学校,幼稚園,公民館など,教育施設では,以前教育目的を理由に,10キロ,20キロのパネルを置けても5キロぐらいにしておこうかというようなことがあったと聞いているんですが,現在はどうなのか。 また,水道施設とか下水道施設のパネル設置の状況はどうなのか,お聞きしたいと思います。 そしてまた,自然エネルギーの利用という面から考えてみれば,稚内市では,我が市では電気自動車をもう2台導入しているんですと,ちょっと自慢そうに言っておられたんですが,2台でどうかなと。岡山市にお聞きしたら,それ以上の電気自動車を導入されているということで,たしか24台ですか,というぐらい入れているそうなんですが,今後についてはどうされるおつもりなのか,お聞きしたいと思います。 また,ソーラー発電は太陽が出ているときにしか働かないのは,これはもう当然の仕組みだといいますか,欠点とも言えますが,しかしそれを補うために,今蓄電池,バッテリーを使おうという動きがあるようです。これについてはどうされようとしているのか。普及など考えていらっしゃるのかどうか。 それから,その次についてはちょっと割愛させていただきます。バイオマス発電の可能性も探ってみたらどうかなと思っているんですが,今回は割愛いたします。 そして,もう一つが,ソーラーによる発電ばかりじゃなくて,給湯もちゃんと考えたらどうかなあと思っておりますので,この点をお聞きしたいと思います。 太陽光の利用というのは,言うまでもありませんけれども,以前はお湯にする,そういう利用が多かったんですね。電気にすると,一旦電気にして,それでまた湯を沸かすというんだったら非常にエネルギーの無駄ですね。効率が悪い。湯を使う施設があれば,ソーラー給湯器の設置が望まれると私は思います。市でいえば,会陽の里にたしかソーラーの給湯施設が入っていると思うんですが,それ以外にも設置の可能性があるんじゃないかなと思いますので,この辺についてお聞きしたいと思います。 また,一般への普及にも,これは特に新規の設置だと思うんですが,そういうことが必要だと思われますけども,その普及についてのお考えやPRはどういうことをされているのかというようなことをお聞きしたいと思います。 以上で1回目の質問を終わらせていただきます。(拍手) ○宮武博議長  質問の途中でありますが,午後1時10分まで休憩いたします。      午後0時10分休憩      ~~~~~~~~~~~~~      午後1時10分開議 ○宮武博議長  午前中に引き続き会議を開きます。 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,羽場議員の御質問にお答えいたしたいと思います。 私は公共交通機関のあり方についてということで,交通弱者への対策についてお話し申し上げたいと思います。 今回の議会,公共交通についての議論が非常に多いように感じます。一つは路面電車の乗り入れの問題があるということでもあるんでしょうけれども,それとともにやはり人口減少時代に突入していく,高齢化がどんどん進展していく,この中で公共交通の考え方,捉え方が重要になっているという示唆として受けとめさせていただきたいと思います。この交通弱者については,特にこれは端的に出る問題であります。 羽場議員御承知と思いますが,岡山市では,この公共交通利用の不便度合いを,75歳以上の人口を対象に,駅,バス停,スーパー,病院までの代表距離の総和として独自に算出しているところであります。これも一つのやり方として,定量的に出てくる方法だと理解しております。その度合いが高いと判断されている瀬戸,灘崎が,この生活交通の導入検討にどう取り組むかということで今話し合いを行っているところであります。先日も質問が出ましたけども,灘崎地域の迫川地区の話でございますが,地域の皆様と新たな生活交通の導入に向けて検討,協議を進めているところであり,今後協議が調えば試験運行を実施し,その上での課題の整理や改善等を行った後に本格運行を目指すとしているところであります。 そのほかの交通不便地域,特に今プライオリティーの高いものとして瀬戸,灘崎を申し上げましたけれども,高松地区なんかも上げられております。今後のそういうプライオリティーを考えながら,地域の人たちともよく話をし,具体の場所によってやっぱり相当変わってくるわけでありますから,今の灘崎の議論も参考にして,どう対応していけば少しでも差がなくなってくるのか,そういう議論を真剣に行ってまいりたいと思っております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  公共交通機関のあり方についてお答えいたします。 公共交通がどうあるべきか,その方向性を定めていく法定協議会のようなところで話し合うべきではないかとのお尋ねですが,現在岡山市では地域公共交通活性化再生法に基づく法定協議会のような組織は設置しておりませんが,例えば都市交通戦略では検討会議を設置し,学識者,市民の代表,警察,交通事業者などから広く御意見をお聞きした上で計画を取りまとめております。 また,路面電車の南方面の人口密集地区への延伸については,特に岡南方面は路線バスが高頻度で運行されているため,都市交通戦略に位置づけてあるとおり,まずは路線バスの利用促進を図ることとしております。 以上でございます。 ◎岸堅士総務局長  マイナンバー制度についての項,情報連携への準備,連携相手のセキュリティー,そして情報漏れなどに対する対策についてお答えします。 番号法では,国が設置,管理する情報提供ネットワークシステムの情報漏えい等の対策として,不正利用防止のための情報連携の記録を保存すること,適切な管理や安全,安定的な運営を行うこと等を国に課しています。また,第三者委員会である特定個人情報保護委員会は,同ネットワークの構築や維持管理に関し,総務大臣に対して必要な措置を求めることができるとされています。現在,このネットワークシステムを介して情報連携を行う地方自治体は,国が示したセキュリティー統一基準,統一仕様により情報システムの改修の必要な情報漏えい対策を進めています。 国が示したスケジュールでは,国が整備する情報提供ネットワークの整備は平成28年6月ごろまでに,地方公共団体の情報システムの改修は本年末ごろまでとされています。また,情報連携のための総合運用テストは平成28年1月から順次開始され,平成29年7月から情報連携が開始される予定となっています。本市を含めた各自治体は,このスケジュールに従って準備作業を進めているところです。 次に,成り済まし防止についてですが,既にマイナンバー制度を導入している外国の事例では,本人であることの証明が番号のみで行われたことなどが原因であるとされています。番号法では,このような教訓を踏まえ,写真つきの個人番号カードにより氏名,生年月日,性別,顔写真を確認し,個人番号の確認と本人確認により成り済まし防止を行うことを義務づけています。 なお,顔写真がない健康保険証等では,本人確認が不十分であることから,例えば運転免許証,パスポート等の写真つきの身分証明書が別途必要になります。 以上です。 ◎甲斐充環境局長  自然エネルギーについての御質問にお答えします。 岡山市域では,平成26年度末現在で1万8,744基,発電能力約14万4,500キロワットの太陽光発電設備が設置されています。これにより約4万4,000世帯1年分の電力を賄うことができ,電力自給率は約14%となります。 太陽光発電は,平成37年度までに7万基,中間目標として平成27年度までに2万1,000基の数値目標を掲げており,まずは中間目標の達成に向け導入促進策を継続していきます。 教育施設では,教育目的に5キロワットの小規模パネル設置が一般的でしたが,現在は数十キロワットの設備が一般的になっています。今後,教育施設を含め市有施設については,蓄電池を併用し,通常時は余剰売電,災害時は非常用電源と,施設内利用も検討しているところです。 水道施設では,三野浄水場に30キロワットの設備を導入しており,新築中の水道局舎には20キロワットの設備を設置する予定です。下水道施設では,今年度中に建部浄化センターに47.6キロワットの設備を設置する予定です。 次に,公用の電気自動車についてですが,現在24台導入とまだまだです。今後も引き続き導入を推進していきます。 次に,エネルギー変換効率が太陽光発電より高いとされる太陽熱利用システムの市有施設への導入は,効果を見きわめながら今後検討してまいります。また,ホームページや広報紙,補助事業の説明会,これらを通じ,一般市民の方々や設備工事事業者へのPRに努めているところです。 以上です。     〔36番羽場頼三郎議員登壇〕 ◆36番(羽場頼三郎議員)  どうもありがとうございました。 それでは,ちょっと再質問させていただきます。 電車の南への延伸,先ほどのような答弁じゃないかとあらかた予測はしておりました。もちろん,バスのほうもそれなりに利用を広げていく必要があるんですが,しかし電車のすぐれているところというか,それは特に定時性なんですね。もう決まった時間に来て,決まった時間に到着するというのがあれば利用者もふえる。そういうふうに会社のほうでも言われておりましたけれども,電車にすると同じところでも利用者が大体5割ぐらいはふえるんだそうですね。 ということで,実際にはバスと競合するところが出てくるかもしれませんけれども,バスのほうも実は同じところが運行したりしていますから,それはもう減らしたりすればいいだけで,南にまず少しでも延ばす。少しでもというか,肝心な住宅の密集地まで延ばすということは常に考えておかなくちゃいけないことなんで,先ほどの答弁では,そうした調査,検討をする考えはないというふうにしか受け取れないので,その辺のところはもう一度確かめたいんですが,まずそういう要望がほかにも,私が言っているだけじゃなくて,そういうことを願う人は多いはずなんで,そういうことの調査だけでもしてみる必要はあるんじゃないですか。その辺をちょっとぜひお答えいただきたいと思います。 それから,交通弱者への対策は,先ほど市長も答えてくださったんですが,これ私が思っているのは,なかなか今までもそういう話があっても前に進んでない。先ほどちょっと灘崎のことを言われて,灘崎でやってみるという話がありましたけれども,もちろん灘崎でやって,それを参考にしてというか,それをもとにまた同じように広げていくというのももちろん大切なんですけども,しかし高齢化が進んで,必要とされている人はもう本当にどんどんふえているわけです。そういう意味では,それはそれとしてやりながらも,先ほどおっしゃったような高松だとか,それから甲浦,小串も私は入れたほうがいいと思うんです。そういうところもあわせて,具体的な検討について少し進めたほうがいいんじゃないかなと。ある程度進めながら,ここまで行ったらこうなるからというんでやるというよりも,ここも同じようなあれかもしれませんけど,それぞれの地域に合わせて具体的な問題として進める,そういう体制をとられたほうがいいんじゃないかと思いますので,それについてちょっとお聞かせください。 それから,マイナンバー制度は,もう心配は尽きないんですが,細かいことに触れるわけにもいきませんので,これはとりあえず今進んでる準備について見ていかざるを得ないかなあと思います。 先ほど,成り済ましの発生の防止は写真つきのパスポートか免許証みたいなものでやるから大丈夫だと言われたんですが,しかし世間には,それでもにせのパスポートをつくったり,にせの免許証が出回ったりすることがありますから,だからそれはまだ完璧なものではないと思いますが,それ以外に今のところないということらしいので,これはもうそのまま,そういうふうに受け取らざるを得ないと思います。でも,何か起きたときにすぐ対応できるようにはしておいていただきたいなと思います。 それから,自然エネルギーの件ですが,4万4,000世帯,14%という話がありました。私は14%,まあまあ,以前から比べればずっと上がって本当に結構だと思います。この調子でもっとふやしていただければと思うんですが,14%あるということはその分だけ,先ほどもちょっと申し上げましたが,CO2も発生しないし,ソーラー発電の電気は石油など使いませんから。石油を使えば,これ全部輸入に頼らざるを得ない。輸入じゃない電気が14%あるということで,私は誇っていいんじゃないかと思います。 その意味で,電気自動車については,導入を進めていくというお答えでしたから,それでいいと思うんですが,今使っている電気自動車は小型と言うとおかしいですが,軽四タイプのような車が多いですね。私が思うに,市長その他が使われる車なんかも,あれも電気自動車が最近出ています。一昨年でしたか,福岡に視察に行ったときにタクシーに乗りましたら,実はタクシーが電気自動車なんですね。タクシーで使えるということは,当然のことですけども市長や副市長が使われる公用車にも十分なり得るんじゃないかと。 最近の報道によりますと,1回の充電でフル充電すると300キロ走れるということですから,そういう高性能の車も出ていることですから,私はそういう種類の車も導入してみる価値があるんじゃないかなと思いますので,これは使われる御本人にもしよかったら答弁をいただきたいと思うんですが,何人かいらっしゃいますからね。そうはいってもあれですから,やっぱし岡山市長がみずからそういうのを使っているという,しかも使われている電気の14%は市から出ていると,市でつくられているものを使っているということになるんじゃないかと思いますので,ぜひ御検討いただきたいと思いますが,どうでしょうか。 それから,ソーラーの給湯器の普及は頑張ってくださっているので,いいと思いますが,先ほどちょっと言われたように,業者に対するPRもそうなんですが,一般の方に,今ソーラー発電なんかをされている方が,ソーラー発電すりゃあそれで済むんだというふうな意識になっているかもしれないんで,そういう方に対してもぜひこのPRはやっていただきたいなと思いますので,確認の意味で,今やっている中で効果的と思われるものはどういうものかと……。 ○宮武博議長  時間です。(「ということで質問を終わります」と呼ぶ者あり) 当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  市長車,副市長車のことについては,後で答弁してもらいますけれども,私は公共交通といいますか,路面電車の南への延伸の問題について少し触れてみたいと思います。 都市整備局長が答えたのは,当然今の方針でいくとああいう答弁にならざるを得ないわけであります。羽場議員がおっしゃったように,路面電車でいくと定時性の議論がありますよね。それは非常にプラスの効果があると。あとは,バリアフリーもやりやすいという面もありますし,効用は非常に大きいと思います。そして,路面電車を延伸すると,これは当然ながら,人の流れ,車の流れに大きな影響を来していく。例えば,清輝橋から南でいくと,30号線そのものも相当狭くなってくるんで,それがどう影響するかというのは当然ながらあるわけです。私自身もポートランドに行かせていただいて,目からうろこの話がやっぱりありました。片側1車線のような道路で路面電車が堂々と走っている,そういう場面にも会いましたんで,やっぱり時代が変わり,要請が変わっていくと,さまざまな点を模索していかなければならない面もあるだろうと思っております。 したがって,私もそういう要素があることは事実だと思いますが,路面電車に関して言うと,全体としてどうこれからしていくのかというのは,今総合計画でやはり議論していただき,総合計画であれば当然ながら各論まではなかなか出ていきにくいんだろうと思います。だから,今度は総合計画を踏まえた上での一つ一つの戦略を練っていく。そういう中で,市民のコンセンサス,議会の皆さん方の声,こういったものを踏まえて,次のステップとしてどう歩んでいくのかということを考えていくべきではないかなと思います。 非常に参考になりましたんで,ありがとうございます。 ◎甲斐充環境局長  秘書課管理の公用普通自動車の電気自動車化という御提案です。 現在,秘書課が管理している公用の普通自動車,2台あります。既に,ハイブリッド車にはなっております。これを電気自動車化というお話なんですが,今後の検討課題として一生懸命考えさせていただければと思います。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  公共交通の不便地域における生活交通の確保についてでございます。 先ほど市長が答弁しましたように,現在灘崎地域の迫川地区で地域の皆さんといろいろ導入策についての検討,協議をしております。また,具体のニーズ調査なんかも行っております。そういう中で,今後その協議が調えば,試験運行,そして本格運行を目指していこうと考えているところです。 そういう中で,本当に迫川地区での取り組み状況,例えば地元の協力とか,それからあと実際の地元のニーズとか,そういうところをよく検証しまして,それを参考として,ほかの公共交通の不便地域にも考えていこうということで,今現在は灘崎地域において取り組んでいるというところでございます。 当然,市域には,公共交通が不便な地域が数多くございます。その中で,やはり地域の方がいかに主体的に取り組んでいくか,自分たちの足が必要だということで主体的に取り組んでいくことが重要であろうと考えております。当然,甲浦,小串なども含めて,地域の方からそういう導入の声が上がれば,出向いていって,いろいろ話をさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で羽場議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして熊代議員。     〔12番熊代昭彦議員登壇,拍手〕 ◆12番(熊代昭彦議員)  皆様こんにちは。 予想外に早く質問の時間が終わりまして,ちょっと戸惑っておりますけれども,市民の党「自由と責任」の代表熊代昭彦でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 市民の党「自由と責任」は,根源的改革を実現するために,1人から3人,そして5人,7人と同志の議員をふやし,党員も100人,1,000人,1万人とふやしていくことを実現したいとかたい決意で臨んでいる党であります。あらゆる世代に支持者を広げていくということを考えています。我々にできるわけではありませんけども,おてんとうさまに恥じない生き方をすると,そういう方々に静かに集まっていただいている党でございますので,おてんとうさまのお守り,神様が助けて実現させてくださると信じて,前進を続けているところでございます。今後も参ります。 私個人としましては,平成の高橋是清を目指しております。何のことやらと思われると思いますが,彼は猛烈なメモ魔でありまして,あらゆるものをメモして,それを繰り返し読んで,それを若い人たちに披露すると,その記憶力で若い人たちを驚かせたということで,高齢になりましても記憶力よく社会に貢献した人であります。私も現代でありますからパソコン,iPhoneのメモ帳とかも活用しまして,手書きも少しやりまして,メモ魔では彼に負けないと,メモ魔として高橋是清を目指しております。また,転んでも必ず起きると,起き上がると。だるまというのが彼のあだ名でありましたが,私も転んでも必ず起きるということを目指しております。 日銀に国債を直受けさせて,世界恐慌,昭和恐慌から世界に先駆けて日本を脱却させたと。その驚くべき政策力と実行力,ピストルを恐れない勇気。軍事費の膨張には反対して,1936年の二・二六事件で反乱軍襲撃部隊に撃たれて暗殺されました。当時,6度目の大蔵大臣で,満81歳でありました。先日,NHKで土曜日に,2回にわたりまして「経世済民の男」として放映されましたので,ごらんになった方も多いかと思います。彼にはちょっと及びもつきませんけれども,メモ魔のところは負けないと。 もう一つは,インフレターゲット。今誤解を避けるために物価安定の目標と言っていますが,これの実現を前の議会でも叫んでおりました。叫び続けておりましたが,首尾よく実現できた。非常にラッキーな出会いがありまして,出会いというのは総理大臣に出会えた。自民党総裁になる直前の彼でありますけれども,同期の桜でありますので,ちょっと出なければならない情報を彼に入れたということもありました。デフレの断固たる克服という意味でも彼に親しみを感じているところであります。 私は,現在の都市計画と農地政策は根本的に欠陥があり,地方創生,地方の発展を恐ろしく阻害しているという作業仮説を持っています。その作業仮説を検証に検証を重ね,改善していく絶えざる努力をして,よりよいものにしていくということでございます。きょうの質問もその一環でございます。 前置きが大変長くなりましたが,冒頭に申し上げるべきでございましたけれども,本日の傍聴にわざわざ来ていただいた方。もっとも2時にと申し上げたので,まだ2時が来ておりませんので,まだ到着してない方もいらっしゃいます。まことに失礼いたしましたが,心から感謝を申し上げるところでございます。また,市のインターネット中継,市のホームページ上の録画を見ていただいている方々,oniビジョンを見ていただいている方々に対し,厚く感謝いたします。 市,県,さらに全国の皆様に訴える思いをあわせ持って質問させていただきます。なお,議員個人の意見を尊重する点において,衆議院よりも岡山市議会のほうがはるかにすぐれていると私は感じております。衆議院では,毎期に意見を発表することはできません。ほとんどできません。その意味で,今回の質問の機会を与えられたことを深く感謝しております。 質問に移ります。 まずは,具体的に市民生活を確実に改善していく政策の実行に関して質問いたします。 1,用水路にふたがけする道路改良事業について。 (1)用水路にふたがけするとすばらしい道路になるところが方々にあります。 そこで伺います。 現行のふたがけを実施する基準,規則はどうなっているのか。それは,道路が4メートル未満でなければふたがけは実施しないという内規になっていると聞いておりますが,それは本当に内規なのかどうか,伺いたい。 本年度の道路改良事業の予算額は幾らあるのか。そのうち,ふたがけに使用する額は幾らか。また,昨年度までの3年間の実績もあわせてお答えください。 (2)4メートル未満にこだわらないで,周囲の状況と周辺のコンセンサスを重視して実施すれば,予算を増額しなくてもすばらしい道路改良事業になるんではないか。改善を検討するおつもりはないか,伺います。 2,農地の有効活用と規制に関する情報公開について。 申し上げましたように,日本の農地政策は土地の有効利用という点と食料自給率の確保という点において根本的に間違っていると私は感じています。この私の作業仮説が正しいか否か,事実で検証するための前提として,まず伺います。 (1)農地の分類はどうなっているのか。 (2)第1種農地と第2種農地の定義,規制の違いはどうなっているのか。これらの地域を公表しないのは,情報公開の時代に逆行しているのではないか。 個々のこの場所について教えてくれと,この私のこの土地について教えてくれと言いますと,それは1種だと教えてくれるんですけど,全体像をくれてもいいではないか。それを市会議員にも出さない。それはおかしいと思うんです。ですから,その全体像の情報公開をぜひすべきではないか。 (3)情報公開を完全にして,オープンに市民の間で今後の農地政策を議論していくべきではないか,伺います。 3,都市計画を2択方式から3択方式に改善するなど,今後の方向について伺います。 (1)都市計画区域を市街化区域と市街化調整区域の2択方式にしているのは,インターネット,パソコンの時代に単細胞的発想ではないか。市街化区域,市街化調整区域,中間区域の3択にすれば,地域の実情に合った規制ができるのではないか。法令の規制が現にあり,市街化区域に土地をたくさん持っている人たちからは強力な反対があります。しかし,それにこだわっていれば地域全体の発展にならないわけでありますが,いずれにしろ強力な反対がある。肯定的な御答弁はできないと思いますが,市民の苦しみにも耳を傾けるべきではないか。伺います。 (2)市街化区域,市街化調整区域,無指定区域の土地規制の違いを答えていただきたいと思います。これは勉強です。ぜひ,お答えください。 4,吉備線のLRT化の進捗状況と今後の方策について。 (1)現在の進捗状況と今後の見通しはどうか,伺います。 (2)所要予算額は約420億円とも聞くが,どうか。国からの半額の補助があるとも聞くが,どうか,伺います。 (3)実現の見通しが視界良好でなければ,良好でないと思いよんですけどね,良好でなければ株式会社方式の採用を考えてはどうか,伺います。 株式会社は人類が発明した最高のソフトの一つであります。これを拒絶した分野はおくれにおくれる,いろいろな分野で拒絶していますけど,おくれにおくれるというのが私の作業仮説であります。高速道路民営化のときに,全面的に本格的株式会社化を主張したことがございます。これについては2回目の質問で,若干触れたいと思います。 (4)具体的には,JR西日本に必要なものをつくり上げてもらって,それを借り上げて,10年くらいで投下資本をJRが回収できるように借り上げ料金を設定して,運営する株式会社,純粋株式会社をつくる。 額面5万円で,配当は毎年1割の株主優待券。その優待券は,乗車券の購入と表町などの共同参画商店でのみ使える商品券,買うときに1割安くなるという商品券です。岡山市と総社市が勧進元になれば,この株式は十分に売れると思います。 (5)具体的制度設計は優秀な市長と市の職員にお任せしますが,検討に値するアイデアであると思いますがどうか,伺います。 5,学校の周辺を農地と都市計画規制から解放する方策,高松城の水攻め状態からの開放について。 農地規制と都市計画規制で高松城の水攻めのように人が住めなくなっている都市周辺ということであります。 (1)例えば,生徒の減少に悩む小・中学校の半径1キロメートル以内を水攻めから開放してはどうか。 (2)農地規制,市街化調整区域規制を限定的に緩和して実現する方策はないか,伺います。 6,公職選挙法の憲法第21条,表現の自由の保障との関係についてであります。 (1)仮に百歩譲って,公職選挙法自体が憲法第21条の表現の自由の保障に反して違憲ではないと仮定しても,県会議員以下は,告示後ははがき以外は使用できない。岡山市は4,000枚のはがきのみであります。市長や国会議員の選挙は一定の枚数のパンフレットを配布できるのですが,不公平ではないか。使える金額の上限は選挙の規模に応じて制限するのは極めて合理的です。岡山市の中区では500万円ぐらいになっていますが,日本でも先進国でも,使える金額の上限規制は行われています。規制はこれだけで十分ではないか。また,国から現在の規制の理由の説明を受けたことがあるのか,お伺いします。 我々の具体的な市議会の選挙の規制というのが,憲法第21条の精神に合っているのかどうかということを伺っております。 (2)市の選挙管理委員会自身の考え方はどうか,お伺いしたいと思います。 (3)国に問い合わせる必要があるのではないかと聞きたいところでありますけれども,これはちょっと遠慮いたしまして,要望にしておきます。 以上で1回目の質問を終わります。 どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,熊代議員の御質問にお答えします。 私からは吉備線のLRT化の進捗状況と今後の方策ということで,進捗状況,見通しはどうかということであります。 現在,総社市,JRとともに,基本計画の骨格となる運営スキーム,費用負担などについて検討を進めております。特に,総社市との足並みの問題が時々議論されるわけでありますが,今総社市長は,市長会等々でも,また個別にもお話しする機会がございますけれども,特に総社市の東部地区の土地の活用のあり方について,このLRT化も含めた議論として取り組んでいきたいと言われているところであります。 今の吉備線の沿線,総社市側については市街化調整区域が非常に多いという現状で,このLRT化ができたときに,そこを例えばどういう土地利用にしていくのかということであります。これは非常に重要な問題だと私も思っております。これからの人口減少化時代といいますか,高齢化時代を見据えた都市計画のあり方については,やはりもう少し議論して考えていくべきではないかなと思っている次第であります。総社市長とともに,この点について県も巻き込みながら議論していきたいなと思っております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  1番目の用水路にふたがけする道路改良事業についてお答えいたします。 用水路は,泥上げや清掃などの維持管理の観点から,原則開渠とすることとされております。しかしながら,道路の拡幅が必要な場合で,沿道に家屋が連なっているなど,用水路のふたがけが最良の手段と判断した場合には,農業水利土木員等地元の方々と協議し,了承を得た上でふたがけを実施することとしております。 このように,用水路のふたがけは,現況幅員が4メートル以上あるか否かではなく,道路の必要な幅員,沿道の状況,農業水利土木員等の意向などを踏まえ,箇所ごとに判断することとしております。 予算についてですが,本年度の道路改良工事の予算は約32億円で,このうちふたがけを予定している箇所の工事費は約1億3,000万円です。過去3年間の実績ですが,19路線でふたがけを実施しており,工事費の合計は約4億3,000万円となっております。 以上でございます。 ◎黒田栄三郎第一農業委員会会長  農地の有効利用と規制に関する情報公開について,順次お答えいたします。 農地を農地以外のものに転用するための許可基準では,周辺農地の広がり等により,農用地,甲種,第1種,第2種,第3種の5種類に区分されております。具体的には,第1種農地は,おおむね10ヘクタール以上の集団農地や農業公共投資の対象になった農地あるいは生産性の高い農地であり,例外的に規定された用途を除き,原則農地転用は許可されておりません。第2種農地は,おおむね10ヘクタール未満の生産性の低い農地で,明確な必要性とその農地でなければならない理由があり,転用目的の確実性があれば転用は可能であります。 次に,情報公開についてでございますが,第1種農地と第2種農地の区分は農地の広がり等で判断するため,道路の供用開始や開発行為等により農地の広がりが分断されるなど,周辺農地の利用状況が変化すれば農地区分が変更になる場合があることから,農地ごとに適宜個別に判断しなければならないため,一律に公表することは困難と考えております。問い合わせがあれば,現地調査などを行った上で農地区分をお知らせさせていただいております。 また,今後の方策ですが,現行の農地転用制度では,既に優良農地の確保と住宅地などの非農業的土地利用との調整を図り,計画的な土地利用を確保する観点から農用地等優良農地は原則転用できないとする一方で,2種,3種については一定の条件を満たせば転用が可能とするなど,農地の立地条件等により農地転用基準が法令で定められているところでありますので,御理解いただければと存じます。 以上でございます。 ◎山崎康司都市整備局長  3番目の都市計画を3択方式に改善するなど,今後の方向についての項,まず市街化区域,市街化調整区域,中間区域の3択についてお答えいたします。 市街化区域と市街化調整区域との区分を定める線引き制度は,無秩序な市街化を防止し,計画的な市街化を図ることを目的とした都市計画の根幹をなす制度であり,岡山市としても引き続き必要な制度と認識しております。 また,都市計画法では,政令指定都市の区域の全部または一部を含む都市計画区域については,市街化区域と市街化調整区域との区分を定めるものと規定されており,岡山市を含む岡山県南広域都市計画区域では,この区域区分,いわゆる線引きを定めなければならないことから,議員御提案の中間区域という区域を設定することは制度上も困難であります。 次に,市街化区域,市街化調整区域,無指定区域の土地規制の違いについてお答えいたします。 市街化区域は,既に市街化を形成している区域及び優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域であり,建築物等の立地制限はなく,用途地域に適合した建築物等を建築することができます。 一方,市街化調整区域は,市街化を抑制すべき区域であることから,開発許可制度により建築物等の立地を制限しており,居住者のための生活利便施設など許可できるものが都市計画法第34条に限定列挙されております。この中で,50戸連檐制度による自己住宅等の用に供する開発も認めており,市街化調整区域の実情に即して柔軟な対応を図っております。 都市計画区域外については,都市計画上,建築物等の立地制限はありません。 次に,4番目の吉備線のLRT化の進捗状況と今後の方策について,市長答弁以外について順次お答えいたします。 まず,国からの補助についてですが,駅前広場やアクセス道路等の整備費を除く,車両やインフラなどの初期整備費用は約160億円と算出しており,それに対する国の補助は補助メニューによって補助対象者,補助対象範囲,補助率がそれぞれ異なるため,まずは事業主体や運営スキームを整理して,国と具体の協議を行うこととなります。 また,議員御提案の株式会社方式については,運営スキーム等を検討する中で参考にしたいと考えております。 次に,5番目の学校周辺を農地と都市計画規制から解放する方策についてお答えいたします。 市街化調整区域において集落地域の活力の維持や産業用地の確保などの課題に対応するため,地区計画を活用して計画的な宅地開発が図られるよう,岡山市市街化調整区域の地区計画運用指針を平成26年4月から運用しております。人口が減少している集落地域において,小・中学校の地区活動拠点から半径500メートル以内かつ過半が既に宅地化している0.5ヘクタール以上の区域で,優良農地を含まないことなどの一定の要件を満たせば地区計画を策定することができ,この地区計画に適合する住宅等の開発行為は許可の対象となります。 以上でございます。 ◎黒田栄三郎第一農業委員会会長  学校周辺を農地規制から解放する方策についての御質問に一括してお答えいたします。 土地の効率的な利用の確保という観点から,小学校等の教育施設や医療施設があり,水道,下水道等の公共施設が整備されている等,一定の要件を満たす農地については,第3種農地と判断し,農地転用が可能となるよう農地法上配慮がなされております。 また,市街化調整区域における地区計画が作成された区域では,優良農地を含まないことが前提となっていることから,農地転用は可能であります。 以上でございます。 ◎三宅理之選挙管理委員会事務局長  6番目の公職選挙法の憲法第21条との関係についての御質問にお答えいたします。 選挙運動のために使用するビラにつきましては,平成19年の議員立法による公職選挙法の改正により,地方公共団体の長の選挙において頒布が認められました。当時,国から直接法改正理由の説明はなかったと承知しており,地方公共団体の議会議員選挙を対象とせず,首長選挙に限っている理由については必ずしも明確ではありませんが,地方公共団体の行政の執行に携わる首長の選挙への導入について知事会等から強い要請があったことから,首長選挙を対象にビラの頒布を認める改正を行ったのではないかと考えております。 なお,選挙管理委員会が公職選挙法に基づき選挙を執行管理しており,法律内容の是非について申し上げる立場にはございませんので,御理解いただきますようお願いいたします。 以上です。     〔12番熊代昭彦議員登壇〕 ◆12番(熊代昭彦議員)  御答弁ありがとうございました。 幾つかのすばらしい答弁もいただきました。あと,問題点も明らかになってまいりましたので,2回目の質問に入らさせていただきます。 用水路にふたがけを実施するのは脇の道路が4メートル未満でなければしないというのは内規ではないと,そういう規則はないんだということでございますので,それは大変ありがたいことでありました。質問したかいがあったと思います。どこでも一応そんなふうに思われていますので。 それで,本年度の道路改良事業の予算額は約32億円。言われませんでしたが,そのうち生活道路に使用されているものが18億円ぐらい。そのうちのふたがけに使用されているものが1億3,000万円ということもわかりました。ありがとうございました。周囲の状況と周辺のコンセンサスを重視して実施すれば,すばらしい道路改良事業になると,すばらしい道路になると思います。 しかし,次の課題は,ふたがけした用水路の管理の方法と予算額の増額が,そうなると課題になると思います。町内会の人がふたがけした用水路に入って,ヘドロを出すのは困難だし危険だと担当の方は言っていらっしゃいますけれども,これはちょっと実態を御存じないんじゃないかと思います。町内会の我々は,草を取ったり,落下物を拾い上げたりはしますけれども,ヘドロは,私一遍上げようとしたら,それは市のほうから来てくれて上げてくれますということで,専門の業者の委託して上げていただいているんだと思います。そういうことで,ヘドロを上げる危険というのはないと思いますので,それはもう一度確認していただきたいと思います。 それから,高齢者が落ちて死亡する事故がかなりあります。子どもが自転車ごと落ちる事故もございます。子どもについては余り死亡の話は聞きませんけど,けがをします。そういうことで,市民の党「自由と責任」は安全・安心,思いやりと生きがいのある岡山市をつくるのを第一の目標としておりますけれども,効果的なふたがけができるならば,その大きな第一歩になると思います。用水路に転落して亡くなるのはゆゆしき事態でございまして,防護壁をつくれといっても,防護壁も不完全なものでありますし,ふたがけするのがいいと思います。東京都などは,もうほとんどふたがけをしていまして,市の規模が違いますけれども。ですから,少しふたがけについて積極的に考えていただいたらいいんではないかと思います。 ふたがけの予算でありますけども,1億3,000万円だと確かに,いろいろ市民の御意見を聞いてみますと,やるとはいっても予算がないというので,なかなかやってくれないというのが次の不満であります。ですから,予算をふやしていただければ大変な前進になるんです。私はジョギングしますので,いろんなところを走っていますと,ここもふたがけしたらいいなあとか,そんな道がいっぱいあるんですね。ぜひ,予算をふやしていただきたい。 それで,立派ないい道路をつくっていただくのも大変ありがたいんですけれども,本当に役立つ道路もありますし,これはあったほうがいいというのはあれだけども,本当に要るのかなあというような道路もあります。ですから,既存のふたがけを効率的にできれば,1本そういう道路をやめれば,それは物すごい金額でありますので,ぜひふたがけを積極的にやっていただきたいと思います。開渠が原則であるといっても,やっぱり人の死亡とかいろいろのことがございますので,ぜひもう一度御答弁をお願いします。 それから,農地の有効活用と規制に関する情報公開についてでございますけども,先ほど申し上げましたように,日本の農地政策は土地の有効利用という観点ではまるっきり落第でありまして,食料自給率の向上という観点でも少し勘違いをしてんじゃないかと思います。だから,非常におかしいと。それが私の作業仮説でありまして,いろいろそれで皆さんの意見を聞いたり,データを集めたりしていますが,私の作業仮説が間違っているというデータや考え方をいまだかつて伺ったことがございません。こういうふうに規則が決まっているからそうなるんだというだけの話で,じゃあその規則がいいのかどうかという話を一度も聞かせていただいておりません。 先ほどの第1種農地,第2種農地を公表しないのは動くから公表しないんだとか言って,そんな言いわけが成り立ちますか。本年の4月1日現在では,これが1種と2種ですと。状況によって動くこともありますという注をつけておけば,動いたって問題ないんですよ。それは言いわけにすぎません。ちゃんとある時点での情報公開はこれですと。それで,具体的には尋ねてくださいと。しかし,全般がわかるということが,やっぱり市民が議論する上で大変に大切なことです。 それから,食料自給率が金額ベースでいえば約70%です。70%弱ですけど。世界各国で金額ベースでやっている国がほとんどでありまして,カロリーベースという珍妙な基準でやっているのは日本と,それをまねした韓国だけでありますから,これはおかしいんで,70%と何で言えないかと。危機をあおっているわけですね。必要のない危機をあおっております。 食料が輸入できなくなったらどうするんだと言いますけども,今は778%の関税を米にかけても,輸出したい輸出したいというのがいっぱいでしょう。だから,輸入できないということはないんです。しかし,万一輸入できなくなっても,そのときは農産物の価格が上がります。価格が上がれば,みんな一生懸命つくるんですね。今安過ぎるわけですよ。域内の農家で,もう売ってやめたいという人も売らさないと。農地として売れば二束三文ということですから,残っているわけです。そうすると,需要と供給のバランスで,米の値段はどんどんどんどん下がるということですよね。これは経済の原則ですから,どうしようもないわけですよ。 売りたいところを売ってくださいと。そのかわり,一生懸命やるところはきちっと保護しますよと。それで,100年に一度か200年に一度あるか知りませんけど,仮にあったとしても,それはそのときはもう値段が上がりますから,みんな一生懸命。上がり過ぎれば,周囲から参入者が行きます。そうすると妥当な値段に落ちつくんですよ。それは誰でもわかってんですけど,農水省が昔から,50年も60年も同じことを言って,しかし有効に反論した人がいないということです。だから,有効に反論して,どこかで政治の力で変えなければならないと思います。 滋賀県と同じ大きさの耕作放棄地があって,まるでそれについての反省がない。農地規制で地域の人の一致した開発の正当な願いを踏みにじっても,反省を全くしてないと。反国民的,反地域的かたくなさであると思います。善意でやっているのかもしれないけど,しかし断固打ち破らなければいけません。 それから,予定されている法改正によりますと,4ヘクタール以内であれば,指定市町村になれば農地転用は自治事務であり,岡山市の事務であるということですけども,自治事務の中身をむちゃくちゃに規制しておいて,これで自治事務というのはおかしいではないかと。自治事務ならば自治事務らしく,市町村に任せろということをぜひとも市民を代表して申し入れていただく必要があるのではないかと思います。 議員が決議して,議長名で要請する選択肢もあると思いますが,これはこの質問とは別問題でありますが,それも一つの選択肢。 各個人が個人的人脈を使って中央政府を動かすことも選択肢の一つです。先ほどのインフレターゲットのときには,天の配剤で非常にうまくいきました。日銀出身者を決して日銀総裁にするなと。それから,日銀出身者の議員を要職につけるとそれもまずいという情報を理由をつけてあれしました。本人もその気であったから,その情報を採用してくれたんだと思います。そういうことで,ぜひとも,そういう幸福な偶然あるいはおてんとうさまのお導きでこの問題を解決する道を私自身も探りたいと,何が何でも探りたいという思いでございます。 それから,都市計画を2択方式から3択方式というのは,これはいつもすれ違っているんですけど,私は法律改正をしろと,法律改正の要望をしろと言っているわけで,現行法律でできるとは,幾ら頭が悪くても思っているわけではないんです。繰り返し繰り返しこれを言っていまして,余り同じことを言うから,何か特別な思いがあるんでしょうと聞いてくださった人もいますけど,しかしこれはやらなければならない。これも同じ話でありまして,中央政府を動かすということも選択肢,議長の名前で要望していただくのも一つの選択肢。ぜひともこれはやらなければならないと思います。 ソビエト,ロシアが1917年に社会主義国になりまして,1991年にやめましたよね。計画すればうまくいくんだと思ってやったんだけど,ろくなことにならなかった。自分に不利なことはみんなうその報告をしまして,みんな同じなら怠けていっちゃうわけですね。だから,計画がいいというのは一概には言えない。というよりも,極めて問題なことが多いわけです。ですから,やっぱり地元のきちっとしたもの。放っておけば悪いことをするだろうということじゃなくて。 私が中間区域と言ったのは,これは私のほうで作業仮説を修正したわけです。要するに,無指定区域でいいんじゃないかと言っていたんですけど,無指定地区だと全く何でももう自由にやれるんだそうですね。それを私学びましたので,それはまずいと。やはり建築基準法とかを最低限適用しないといけないし,用途制限も必要ならする必要があるだろうと。しかし,建築基準法だけのほうがいいということですよね。こういうことでの中間区域ということであります。法律改正の要望をしてくださいと,こう言っていますので,もう一度答弁していただきたいと思います。 4番目,吉備線のLRT化の進捗状況でございますけれども,率直に言って申しわけないんですけど,やってくれるようなふりをしても,これは難しいことですよね。本当に難しい。私がJR西日本だったら,これはやりません。まず,市街化調整区域,それから農振区域,要するに農地規制,両方とも取っ払ってもらわなければならない。お客さんがふえないですもんね。LRT化は本当にすばらしい。1時間に,ラッシュアワーならば6本,その他のときは5本ということですから,それはすばらしいですね。しかし,JR西日本にしたら必ず損して,しかも設備投資するんですからね。それはやらない。それで,2つの先ほど申し上げたことがたとえ実現しても,やっぱり160億円の3分の2かを,2つの市がどれだけ持つのか知りませんけども,JRが持つというのは,私はやらないと思います。私ならやりません。 だから,株式会社構想というのは,いいんだと思います。それで,市長があるところで,私が高速道路を無料にしろと言ったとかということを言われたらしい。そう言われたかどうかわかりませんけど,聞いたことがあるそうで,高速道路担当の副大臣をやっておるときに,50年後に無料にしろと言ったんですね。完全に株式会社にしまして,50年後に無料にすると約束しないと固定資産税がただにならないんです。固定資産税が免税にならないんです。50年来たら,またもう50年にしてもいいし,とにかくいつかは高速道路を無料にしますよと言えば免税になると。全面的株式会社にしまして,4兆円ぐらいの株式を出して,配当は高速道路の通行料を毎年毎年1割と。5万円出せば5,000円,50万円出せば5万円の通行料は配当でもらえる。これは確実にもらえるわけです。それで,40兆円は少なくとも売れます。だから,当時の借金を全部株式で減らせると。日本の高速道路が高いのは土地代が高いから。それを国民が持って,国民の株式にして持ってしまえば安くできる。ということで構想を出しましたら,当時総理秘書官をやっていた財務省からの丹呉秘書官が,これはいいねえと,総理にぜひ説明してくれ。赤字を解消するんだから,彼らはそれがええんで,総理に説明しました。そうしたら,総理がおっしゃるのに,熊代君この株は売れるのかねえっていうて。いや売れますよ,そりゃあ,政府が本気で売るつもりならば,ちゃんと利益もあるんですから。インターネットでは物すごい賛成が,その株ならぜひ買いたいというので来まして。ですけど,小泉さんの売れるのかねえという一言で,これはだめになっちゃったんですけど。 いずれにしましても,かたいかたい財務官僚がそこまで評価したわけですから,この民営化方式もぜひ検討していただければと。できると思います。できて,本当に喜ばれることになると思います。そんなことでありますが,だんだんと秒数が切れておりますので,以上で質問を終わりますけれども……。 ○宮武博議長  時間です。 当局の答弁を求めます。 ◎山崎康司都市整備局長  数点の再質問をいただきました。 まず,ふたがけの関係で,ふたがけを積極的にやってほしいという御質問でございます。 先ほども御答弁いたしましたが,用水路,泥上げや清掃などの維持管理の観点から,原則開渠とすることとされております。その中で,道路の拡幅が必要な場合で,道路の必要な幅員とか沿道の状況とか,それから地元の意向等を踏まえて,本当に用水路のふたがけが最良の手法と判断した場合にはふたがけを実施していくということでございますので,御理解いただきたいと思います。 そういう中で,予算の増額ということでございますが,今年度の道路改良工事の予算は約32億円。その中で実際にふたがけを予定している箇所,道路の予算費が今年度は約1億3,000万円ということで,当然ふたがけして道路改良するところ,しないところがございますので,それは全体の枠の中で,その箇所ごとに実施していくものでございますので,ふたがけの予算がこれこれだということはございませんので,お願いいたします。 それから,都市計画を2択から3択方式へという法改正の要望についてでございます。 岡山市としては,先ほども答弁しましたように,都市計画区域内を市街化区域と市街化調整区域に区分する線引き制度は,引き続き必要な制度と認識しておりますので,中間区域というような土地利用の規制が曖昧な地域を設けることは考えておりません。 それから,吉備線LRT化の株式会社方式についてでございます。 これについても,今現在,運営スキームなどを検討しているところでございます。そういう中で参考にさせていただきたいと思います。 以上でございます。 ○宮武博議長  以上で熊代議員の質問は終わりました。(拍手) 次は,順序に従いまして赤木議員。     〔19番赤木一雄議員登壇,拍手〕 ◆19番(赤木一雄議員)  皆さんこんにちは。本日最後の質問をさせていただきます自民党岡山市議団,赤木一雄といいます。よろしくお願いいたします。 ニュースを見ますと,栃木県,それから茨城,それから宮城,仙台と,大変なことになっております。本当に,あんなに大雨が降るとああいうことになるんだと,しみじみ痛感しているところでございます。岡山でも,いつああいうことが起こるかわかりません。あすは我が身というつもりで今回質問させていただきますんで,よろしくお願いいたします。 それでは,通告に従って質問します。 大きい1番,農業用水のあり方について。 今現在,国は農業振興の充実を図るため,田んぼをしっかり守っていきましょうと,いろいろな政策をされています。そうした中,農業用水の役割は非常に重要であります。 昔にさかのぼると,古墳時代からため池など農業用水の開発が始まり,以後,戦国時代から江戸時代にかけて領主による新田開発が進み,それに付随して開発された水利資産は莫大なもので,今でもその機能を発揮し,私たちに恩恵をもたらしています。 また,昭和24年以降,法制度の確立により行われてきた一環として,土地改良事業は農業用水の安定供給や生産性の向上に大きな役割を果たしてきました。 そして,吉備,陵南では,昭和50年前後から土地改良事業でコンクリートしがら等が急速に広まり,農業用水の護岸のほとんどはコンクリートしがらで行われました。コンクリートしがらというのは,3メーターのコンクリートのくいを2メーターごとに打っていって,その間にコンクリートの板を並べるだけのすごく簡易なもので,中にはくいの重さだけで自然に沈んでいくところもあるぐらい,この花尻のほうは軟弱地盤が多いところでございます。その後,並行して住宅団地の開発も進んでいきました。 そこで質問いたします。 ①コンクリートしがらは田んぼの護岸用であり,道路や宅地用には向いていないのに,コンクリートしがらをそのまま残して開発してしまったところがたくさんあります。農業用水の両岸には住宅が並び,水路の掃除,しゅんせつなど,管理が難しいところがたくさんありますが,今後どのように管理されますか,御所見をお願いいたします。 ②また,軟弱地盤にコンクリートしがらを施したところは水路側にしがら自体が倒れ,通水障害や護岸の崩壊等の問題をよく聞きます。随時,小規模な手直しはされていますが,抜本的な解決には至っていません。今後は大規模な改修等,計画的に対応する必要があると考えますが,御所見をお願いいたします。 ③農業用水は道路の下やJRの線路の下も横断していますが,何十年もしゅんせつ等をしていないため,大変な通水障害になっています。早急な対策が必要と考えますが,御所見をお願いいたします。 ④次に,農業用水には樋門が各地にありますが,老朽化した樋門や電動化されていない樋門もたくさんありますが,今後の計画で電動化の対策をどのように考えているのか,教えてください。 また,樋門の管理は水利監督員や農業水利土木員にお任せしていますが,高齢化により,次の世代に引き継ぐ後継者づくりも非常に重要と考えますが,御所見をお願いいたします。 ⑤この項最後に,農業用水を整備することは農業政策のためになり,また洪水対策にもなります。今までのコンクリートしがらによる整備を見直しし,農業用水のあり方をよく考えていただきたいと思います。御所見をお願いいたします。 大きい2番,住宅地域の雨水対策について。 岡山市中心部以外の周辺地域では,市街化区域と調整区域が混在化しています。昔では,田んぼが貯水タンクのかわりをしていましたが,住宅団地や乱開発により大雨時の貯水力は著しい低下をしています。特に,吉備・陵南学区では,大雨が降るたびに河川がいっぱいになり道路の高さまで水が来ます。そのたびに,吉備,陵南は農業用のポンプ場しかありませんので,農業用のポンプを地区の担当の方々が一生懸命運転されています。しかし,1日の総雨量が150ミリを超えると,農業用ポンプでは間に合いません。 そこで質問いたします。 ①農業用ポンプができたころと今では,周りの環境が全然違い,能力が足らないのはよく御承知のことと思います。地元の方々からの要望や議員の質問等,何年も前から言われていますが,大規模な修繕まで至っていません。いつになったらできますか,御所見をお願いいたします。 ②これだけ市街化が進んできた今現在,農業用ポンプ場だけではなく,都市型の雨水ポンプ場も検討する時期だと考えますが,御所見をお願いします。 ③マトリックス班は,今どのような計画のもとで何をされていますか,教えてください。また,今後の計画も教えてください。 大きい3番,子どもたちへの投資について。 今後,間違いなくやってくる少子・高齢化時代に向けて,今の子どもたちに何を投資するか。やはり私は教育が一番だと思います。多種多様な社会情勢の中をどう生き抜くか,どう生きる力を育むか,岡山市の教育は非常に責任があり重要だと考えます。 そこで質問していきます。 ①まず,学校へ行く場合,子どもたちは通学路を通って学校へ行きます。その通学路ですが,主要幹線の渋滞により,脇道や生活道路,通学路などの抜け道を毎朝多くの車が通るようになり,大変な危険と向き合いながら通学しています。もっと,危ないですよと注意喚起のため,道路の白線とか道路標示の工夫を考えていただけないでしょうか。例えば,ゾーン30のような取り組みを各小学校区でできないでしょうか,御所見をお願いします。 ②今の子どもたちは,生活環境の向上により全てのものが与えられ,自分で考えて物をつくったり,観察したり,それから判断力が弱くなっているような気がします。目上の方々を敬うなど,道徳教育にもっと力を入れていくべきと考えますが,御所見をお願いします。 ③次に,3歳児教育は子どもたちの発育において非常に重要だと言われています。岡山市においても,幼稚園の3歳児教育の拡充を図るべきと考えますが,御所見をお願いいたします。 ④また,学力の向上のため,非行率の低下のためにも,教員の資質向上への投資をするべきと考えますが,御所見をお願いします。 ⑤この項最後に,子どもたち,保護者の方にもっとスポーツや武道のよさを伝え,なおかつスポーツ施設の拡充にも投資するべきと考えますが,御所見をお願いいたします。 大きい4番,人材不足について。 アベノミクスにより景気回復基調になっていますが,本当にもうけているのは大中企業と医療関係,環境関連の一部だけであり,小規模事業者や零細企業においては,仕事はあるが,なかなかもうかるまでは至っていないと感じています。そうした中,各企業はいい人材確保に今一生懸命になっていると聞いています。当然,岡山市としても,いい人材確保が必要と考えます。 そこで質問いたします。 ①岡山市の喫緊の課題として,子育て環境の充実を図ることが大変重要だと考えます。そこで,今後保育園の先生と幼稚園の先生の確保が難しくなると予想されます。近隣市町村も同じような状況ですから,いい人材の取り合いになるのではと聞いていますが,岡山市はきっちり人材確保できますか,御所見をお願いいたします。 ②昔から,人を育てることはとても難しいと言われてます。今,中小零細企業では即戦力の人材を求めていると聞きます。そこで,岡山市も職業訓練学校などを新設し,専門の技術者,大工さん,左官さん,型枠工,鉄筋工,コンクリート技師などの育成に力を入れることが必要と考えますが,御所見をお願いいたします。 ③岡山市の中でも,市民に直接関係のある道路や水路の修復業務などは市民の安全・安心にかかわることですから,迅速にできる人材配置,確保が必要と考えます。また,民間事業にかかわる道路占用,境界設定などの許可申請にかかわる業務についても,同じように適材適所で市民の負託に応えることが岡山市勢発展にもつながると考えますが,御所見をお願いします。 以上で1回目の質問を終わります。 御清聴ありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。     〔大森雅夫市長登壇〕 ◎大森雅夫市長  それでは,赤木議員の御質問にお答えいたします。 私は,子どもたちへの投資についてということで,教員の資質向上を図るべきではないかという点についてお話し申し上げたいと思います。 実は,先日の総合教育会議で教育関係者の方から,先生を,教員をもっと本気にさせろという指摘がありました。本気にさせろというのは,今本気になっていない人が少なくともいるという認識であろうかと思います。そういう教育関係者がおられるということは,私は非常に重要な指摘をしていただいたんだと思いますが,昨日ですか,田中のぞみ議員の質問にお答えしましたように,先日岡輝中学校に行って先生方とお話をしましたら,非常に自信を持って,子どもたちの教育をしっかりやっているんだというような雰囲気が出ていました。昨年は瀬戸の江西小学校に行かせていただいたんですけども,そこでは,大学を出て間がない女性の先生でしたが,非常に情熱がほとばしるような,そういう先生とお会いいたしました。立派な先生は多くいると思いましたが,先ほどの教育関係者の話もまた事実なんだろうと思います。 これからの教育をどうしていくか。特に,昨日も申し上げましたけども,岡輝中学校の子どもたちと話していても,おじいさん,おばあさんと一緒に住んでるような子は,少なくとも私が接触した中にはいなくて,核家族化していることは間違いない。そういう保護者,家庭の中での教育という面で,昔とは変わってきている。だから,地域の人たちが入ってきたり,いろんなことをやっていただいているわけで,これからもその周辺の状況というか,環境をより整備していかなければならないことは間違いないんですが,ただ何といっても重要なのは教員,先生だと思います。先生に,どうやってよりいい形で教育に当たっていただけるのか,考えながらやっていきたいと思いますが,岡山市の先生,立派な先生も多いということだけは私からも申し上げたいと思います。 以上です。 ◎山本修司経済局長  1番目の農業用水のあり方についての項,5点の御質問をいただいております。順次お答えします。 1点目,用水路の管理については,しゅんせつ,藻刈り,清掃作業等を農家や地域住民の方々に実施いただいておりますが,作業困難な場合には業者委託を行い,用水路の通水確保に努めております。 2点目,用水路の改修については,御指摘のとおりコンクリートしがらの老朽箇所があると認識しており,議員お尋ねの吉備・陵南学区では,昨年度より水路の部分改修を行っており,今後も順次排水不良の解消に努めてまいります。また,土地改良区においても,今年度,花尻用水の一部区間の改修に着手しており,来年度より境目川の一部区間について改修に着手する予定です。 3点目,通水障害を起こしている箇所については,地元からの要望を踏まえ,堆積の状況を確認しながら,可能な限りしゅんせつ作業を実施しているところです。 4点目,樋門の改修や電動化については,地元と協議を行いながら,操作頻度等を考慮し,重要性の高いものから実施しているところです。 また,樋門操作などの後継者確保については,適切な用水運営の観点から,地元農業関係者が中心となって次世代に引き継いでいくことが重要と認識しております。そのため,多面的機能支払制度を活用し,地域コミュニティーにおいて用水配分ルール等の共有化や樋門操作員の育成が進むよう制度の導入を促進したいと考えております。 5点目,用水路整備のあり方についてですが,用水路は農業用水の安定供給のほかに,円滑な雨水の排水等,多面的な役割を担っており,安定的な水路断面の確保が必要であることから,耐久性,経済性,施工性及び現地状況を考慮した上で,整備時期や適切な手法等について検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎繁定昭男副市長  住宅地域の雨水対策についての中で,雨水ポンプ場とマトリックス班について一括してお答えします。 雨水排水対策マトリックス班は,河川,下水道,農林部局,危機管理など複数の部局にまたがる浸水対策を効果的に実施するため,相互の調整を図りながら事業を推進いたしております。本年度からは,浸水対策特別事業を新規事業として予算を計上し,過去に浸水被害が発生した地区を中心に効果的な対策を行うことといたしております。 吉備・陵南地区におきましては,この事業を活用して,今年度より順次,幹線用排水路のしゅんせつを予定いたしております。 また,雨水ポンプ場を含めた対策の検討につきましては,まず現況の調査,分析が必要と認識しており,これまでも地元の聞き取り調査などを行ってまいりましたが,それらも踏まえ,今後技術的な調査を実施してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ◎山本修司経済局長  同じ項,吉備・陵南学区の農業用ポンプ場の大規模な修繕についてお答えします。 同学区内には5カ所の農業用排水機場があり,そのうち延友,半役,前の3機場については,平成18年にポンプ施設の全面更新を行っています。残る白石,吉備排水機場については,設置から約40年を経過し老朽化が進んでいることから,今年度,機能診断,機能保全計画の策定を行っており,今後その結果を受けて,具体的な長寿命化対策に着手していく予定です。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  3番目の子どもたちへの投資についての項,子どもたち,保護者にスポーツや武道のよさを伝え,なおかつスポーツ施設の拡充に投資すべきではとの御質問にお答えいたします。 これまで学校教育では,子どもたちがスポーツの楽しさを実感できるよう授業を工夫したり,さまざまな体育的行事が企画されたりしております。本年の3月からは,スポーツのよさを広くお伝えするため,おかやまスポーツ情報ポータルサイトを開設し,スポーツイベント情報や子どもたちの憧れとなるトップアスリートを初め岡山市で活動されている選手の活躍など,スポーツに関する情報の発信を行っております。引き続き,子どもたちや保護者の方に,より一層スポーツのよさや魅力をお伝えできるよう,内容の充実や工夫を行ってまいりたいと考えております。 また,全市的なスポーツ施設整備のあり方につきましては,広く御意見をいただくとともに,配置バランスも考慮しながら対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  同じく,子どもたちへの投資についての項,幼稚園の3歳児教育の拡充を図るべきではとのお尋ねにお答えします。 議員御指摘のとおり,3歳児教育の大切さは認識しており,今年度より開園いたしました市立認定こども園で新たに実施しているところですが,引き続き認定こども園の整備,運営により拡大してまいりたいと考えております。 また,現在行われている私立幼稚園での3歳児教育の実施を継続していただくほか,認定こども園への移行を検討されている私立保育園におきましても,今後3歳児教育の推進を図っていただきたいと考えております。 以上です。 ◎山崎康司都市整備局長  同じ項,通学路への注意喚起の道路標示についてお答えいたします。 通学路の安全確保につきましては,平成26年に岡山市通学路安全推進会議を設置し,関係部局や地元の方とも連携して各小学校区ごとに定期的に合同点検を行い,交通量や危険性など優先度に応じて必要な対策を実施しているところです。 主なものとして,従来から実施してきた外側線の明示や,注意喚起のための路肩のカラー舗装や速度抑制の路面標示などの対策を行っております。また,警察が主体となって行っているゾーン30で設置しているイメージハンプや車道狭窄なども大変有効であることから,安全対策の一つと考えております。 以上でございます。 ◎山脇健教育長  同じ項,道徳教育についてのお尋ねにお答えいたします。 議員の御指摘のように,社会の変化に伴いまして,現在子どもたちはさまざまな課題を抱えております。目上の方への尊敬や感謝の気持ちだけではなく,思いやりの心や規範意識などを育てていくためには,多くの人とのかかわりや,またさまざまな体験などを通しての心の教育が大切であると考えております。 平成30年度には小学校で,平成31年度には中学校で特別の教科,道徳が始まる予定でございます。座学に限らず,さまざまな道徳教育の進め方を研究いたしまして,より一層の充実を図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◎岸堅士総務局長  人材不足についての項,保育士,幼稚園教諭の人材確保,それから道路や水路の維持管理などへの人材の確保についてお答えします。 保育士,幼稚園教諭の採用試験につきましては,近年約5倍の倍率で推移しており,適材の確保ができていると考えております。今後も,計画的な採用に努めてまいりたいと考えております。 道路や水路の維持管理等の業務は,市民生活の基盤を支える業務であることから,今後も市民ニーズに迅速かつ効率的に対応できるよう,関係部局と協議しながら適切な人員配置に努めてまいります。 以上です。 ◎山本修司経済局長  同じ項,職業訓練学校などを新設し,専門の技術者の育成に力を入れるべきとの御質問にお答えします。 市内の職業訓練機関としては,独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が運営する岡山職業能力開発促進センター,ポリテクセンター岡山があり,住宅リフォーム技術科,金属加工技術科,溶接技術科などの訓練が行われています。市としては,こうした職業訓練の情報について,広報紙や市ホームページ等での周知,広報に加え,10月21日に市が開催する合同企業説明会に今回初めてポリテクセンターのコーナーを設け,専門技術習得に向けた訓練内容等について参加者にPRしていただくことにしており,今後も専門の技術者の育成に関する有意義な情報の発信に努めていきたいと考えております。 以上です。     〔19番赤木一雄議員登壇〕 ◆19番(赤木一雄議員)  御丁寧な御答弁ありがとうございました。 毎回質問するネタがなくて,通告の項目だけ変えてはやって,今回も同じような,内容は前回と同じような質問で,大変苦労しております。(笑声)同じような御答弁もいただき,本当に感謝しております。 岡山市のあり方として,1期とちょっとの経験からいろいろ質問させてもらって,当局は断る理由をまず考えてから何か答弁されることが多いのかなと。まず,できる方向に考えていただけないのかなと。どうやったらできるか,市民のニーズにどうやったら応えれるか,まずそれを考えていただいて,スピーディーにできる方向へ持っていっていただけたらと思っております。 それでは,順次再質問させていただきたいと思います。 農業用水路についてですが,よくわかっとんです。今まで当局の方に随時ちょこちょこっと直していただいているのは,本当に助かっております。ありがとうございます。ただ,抜本的な解決には至っていない。もし,岡山で200ミリ以上とか150ミリを超えた雨が降った場合は,必ず陵南地区はまずつかります。それから,吉備と,それから今保と,そういう順番になるんではないかと予想されます。 まず,通水確保だけでもしていただけないかというのが本当の狙いでございます。大雨が降っても,逃げる箇所,本当の用水の大動脈ですね,大動脈だけでも通す工夫をまずしていただけないか,それを早急にしていただきたいという願いがあって,このようなことを何回も質問させていただいております。流れないことには何の解決にもならないんで,修理ばっかりしているうちに,また泥もたまってきます。藻も生えてきます。その繰り返しを,10年,20年かければ,いずれはよくなるんでしょうけど,抜本的な解決をまずしてから,毛細血管は後からやるとかというふうにならないかなと。いろいろ私も考えて今質問させていただいていますが,もう少し考えていただきたいと思いますんで,経済局長よろしくお願いいたします。常任委員なんで,再質は要望にとどめさせていただきます。 続きまして,大きい2番の住宅地域の雨水対策についてですが,ポンプ場です。ポンプ場は,農業用ポンプは今白石と吉備にあるんです。それはもう毎回大雨が降るたびに使って,すごく役に立っている。しかし,能力が小さいんで,何度も言いますが,大雨が降ったときには間に合わない。4年前の台風12号のときになったように,床下浸水までいくんです。でも,あれは200ミリでとまったからよかったんですが,それ以上降っていたら,多分河川の決壊とか,きのう,きょうの東北,北関東のような被害になっているかもしれません。ですから,ポンプ場の能力を少しでも上げるためには,農業用ポンプは受益面積の都合でその能力を上げられないということでございますから,あとはもう都市型下水道の雨水対策としてポンプ場をつけていただくしかない。 新しくつくるためには,すごい予算がかかるのもわかっております。しかしながら,市民の安全・安心を守るためにはお金じゃないと思います。やはり早急に考えていただいて,ポンプ場の設置を強く要望いたします。いかがでしょうか,下水道河川局長。すぐにうんとは言ってもらえんとは思いますけど,ぜひとも考えていただいて,早急な対策をしない限り,雨が降るたびに心配で,地元に帰って,頭ばっかり下げて回るのも,あとこれ何年続くのかなと,本当に心配で心配で仕方がない。当然,地元の方も心配で心配で,大変です。 今は田んぼのほうは水が要る時期で,ちょうど水がたまっていいんですが,今度これから稲刈りが始まるんですが,今度は逆に水が,通水障害で抜けない。昨年も大変困りました。田んぼの稲刈りをするのに,もう下がうんで,どうしようもない状態が続いて,どねえなっとんならというて,しっかり怒られました。その苦い経験もあるんで,またことしもかと覚悟しながら今質問しょんですが,ぜひ早急な対策をしていただきたいと思います。 そのためには,まずポンプ場とマトリックス班,市街化区域と調整区域が混在化したようなところではマトリックス班がどのように機能するかがこれから重要になっていくと思います。ぜひとも,現地の状況を把握していただいて,経済的で,なおかつスピーディーな対応,ちょっとだけやるんじゃなくて。何百万円かけて,ほんなら泥を取りました,そこだけ取っても解決にはならない。改修していくんならまだわかるんです。ですから,ウン百万円とか何十万円の単位じゃなくて,もう少し大きい単位で,しっかり計画性を持って水路等の改修をしていただけないでしょうか。よろしくお願いします。御所見をまずお願いいたします。 続きまして,子どもたちへの投資についてでございます。 まず,通学路ですが,通学路は本当に狭いところが多くて,今のところ渋滞等のために大きい事故等はございませんが,しかしながら中には大変スピードを出される方もおられます。ですから,地元の方は,白線がないところがいっぱいございますんで白線を引いてほしいんです。それから,減速の標示をしてほしい,横断歩道をつくってほしい,いっぱい要望がございますんで,これについてもスピーディーな対応を今後図っていただきますよう,よろしくお願いいたします。これは要望で終わります。 続きまして,3歳児教育,もうやめようと思った質問なんですが,どうしてもちょっと納得がいかない部分がございまして,またさせていただきました。今後,認定こども園になるのはわかるんです。今5園して,今度6園やられようとしているんで,それはいいんですが,できてないところですね,あと24園。それができるまでというのは,相当時間がかかると思うんです。それができるまでの間に,3歳児教育をされてはどうですかという話。ニーズが高いところでは特にお母さん方は困られているんで,ぜひともお願いしたい。 3歳児教育,今受けられなかったら,もうこれ一生受けられないわけですから,このチャンスを。3歳児教育は20人単位でされるそうなんですが,20人の子どもたちはそういう教育を受けられないという現状であります。認定こども園になるまでの間,認定こども園になるのはもう決まっているわけですから,その間,5年,10年の間,3歳児教育の1クラスでもやっていけば,非常に多くの方が3歳児教育で教育を受けられて,非常に学力が向上することにもなっていくんではないかと思います。ぜひとも,その辺をもう一度考えていただけないのか,再度質問させていただきます。 いろいろ考えられて,隣の園に行ってもいいですよとか言われているようなんですが,なかなか送り迎えの事情もございますし,いろんな問題もあるし,できれば地元で3歳児教育ができたらなという保護者の方々の熱い思いを言わせていただいています。もうこれで最後にしよう思います,この質問も。ぜひ,かなえていただきたい。本当,何回も何回も言っています。去年まではほかの先生方もいっぱい言われていたんですが,だんだん言われなくなって,今では私だけこのことを言っている。(笑声)ですから,本当いい御答弁をぜひよろしくお願いいたします。 それから,スポーツ施設もぜひ考えていただきたい。バランスのいい配置をしますというのは何回も聞いています。何回も説明しました。北にもいっぱいある,東もいっぱいある,それから南もいっぱいある,ないのは西地区だけですよというのは何回も言っているんですが,西地区にスポーツ施設をつくっていただけないでしょうか。再度,御答弁よろしくお願いいたします。 それから,人材不足。 ポリテクセンター,私も何回か行ったことがございます。非常にいい環境でございます。その中で多くの方が実技等習得されております。ただ,ああいうところいっぱいじゃないんかなあ。定員にまだ余裕があるんですかね。しっかり広報していただいて,腕に技術をつけるということができれば,これから間違いなくもうかるとは言いませんが,必ず仕事があると思っております。これから専門職はだんだん人材が薄れていきますんで,ぜひ頑張って,そういう方々に活躍していただきたいと思いますんで,今以上に広報のほうよろしくお願いいたします。 また,市民のニーズ,窓口で,維持管理とか,皆さんがやられている道路占用,道路使用等,それから土地を売買するときの境界確定等の許可業務に関して,私の知り合いで司法書士がいますけど,岡山市は申請しても1カ月以上かかると,もうちょっと早くならないのか,どねんかしてくれえというて毎回会うたんびに言われるんです。今聞くと,何か1人で全部やられているようなんですが,その辺をもうちょっとうまいこと対応できる仕組みをしていただきたいと,ぜひとも思いますんで,総務局長よろしくお願いします。要望で終わります。 これで2回目の質問を終わらせていただきます。 ありがとうございました。 ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎繁定昭男副市長  住宅地域の雨水対策について,排水機場の設置というお尋ねですが,まずそこまで至る既存の用排水路がきちっと機能しているかどうか,先ほども議員からも御指摘ありましたが,通水障害,そういった部分をまずは確認し,(「何回も……」と呼ぶ者あり)それから次に水路の断面とか勾配とかで,やっぱり流れる量という部分を確認しないと,要は降った雨に対する処置として,導入水路としての機能を果たしていないと,それはやっぱり機能しないわけですから,そこらあたりを今後調査して,判断していきたいと考えております。 以上です。 ◎河野広幸市民生活局長  西地区にスポーツ施設整備をという御質問でございますが,先ほどもお答えいたしましたが,広く御意見をいただくとともに,配置バランスも考慮しながらということでございますが,既存施設の改修などの機能向上も含め考える必要がございますので,よろしくお願いいたします。 以上でございます。 ◎田中克彦岡山っ子育成局長  議員のほうから,改めて認定こども園ができるまでの間,何とか3歳児教育をというお尋ねでございます。 先ほども御答弁させていただきましたが,認定こども園,これから5年間の間,頑張って進めてまいります。その間どうするのかという御質問ではございますが,私どもとしましても一生懸命スピード感を持って取り組んでまいりたいと思いますので,何とぞ御理解いただければと思います。 よろしくお願いします。(「言え,はっきり,おめえ」等と呼ぶ者あり)     〔19番赤木一雄議員登壇〕 ◆19番(赤木一雄議員)  幼稚園の3歳児教育なんですけど,局長,同じ答弁なんですよ,毎回。スピーディーにやって,今これですよ。私が入ったとき,市民文教委員会で認定こども園になります,これから移行しますというのはもう始まっていたんです。今4年たって,5年目にやっと初めて4園が動き出した。いいですか,4園ですよ,今。今後,5年以内にあと24園か25園のこども園,本当にやるんですか。本当にやれるんですか,スピーディーにということは。それを考えてください。子どもの立場,保護者の立場,その目線で判断していただきたい。(「そうだ」と呼ぶ者あり)何で行政の都合で,そねえおくらせたり,だめだとか言えるんですか。(「そうだ」等と呼ぶ者あり)おかしいです。岡山市役所ですよ。市役所というのは,市民の役に立つところなんですよ。(拍手)それをちょっと履き違えているんじゃないですか。自分の都合だけでやるんですか,岡山市役所は。ちょっと考えてください。何回も何回も同じことばっかり。 それから,雨水対策もそうなんです。調査とかはもう何年も前からやっているんです。4年前に避難勧告まで出て,それから調査していただいているんです。だから,市の担当職員はもうよくわかっているんです。レベルのない,勾配もない,もうポンプで上げるしかないんですよ,雨降ったら。ですから,ポンプ場を早期につくってほしい言うているんですよ。農業用ポンプは法律上できない。だから,雨水ポンプ,下水道でやっていただきたいということでございます。ぜひとも,考え直していただくよう御所見をいただきまして,これで質問を終わりたいと思います。 本当にありがとうございました。(拍手) ○宮武博議長  当局の答弁を求めます。 ◎繁定昭男副市長  ポンプ場ということになれば,先ほど議員の御指摘もありましたけども,通水障害があれば機能をやっぱり果たさないわけですから,まずはそういった既設の障害になるものを取り除く。それから,今度は都市型のポンプ場を配置するということになれば,当然財源問題もありますので,雨水対策としてのいろんな手続もありますので,それまでに必要な調査あるいは必要な改修等はやっていかなければならないと考えております。 以上でございます。(発言する者あり) ◎田中克彦岡山っ子育成局長  再々度の御質問をいただきました。 現在,この議会でも答弁させていただいておりますように,私どもといたしましても5年間の計画を持って,こども園を進めてまいります。御心配の部分もありますが,その間で認定こども園を進めていく中で取り組んでまいりたい。(「やるんかやらんか言え」と呼ぶ者あり)そしてあわせて,民間の園のお力もいただきながら,この拡充,拡大に努めていきたいと考えておりますので,よろしくお願いいたします。 以上です。 ○宮武博議長  以上で赤木議員の質問は終わりました。(拍手) 本日はこれをもって打ち切り,次の本会議は9月14日午前10時に開き,引き続き個人質問を行います。 本日はこれをもって散会いたします。 御苦労さまでございました。      午後3時8分散会...